第48話 6-10


「蓮見さん、大丈夫ですか?」


「えぇ、ごめんなさい・・・」


蓮見さんに乗っかられるという信じられないラッキースケベを体感。


しかも、胸に押し当てられてしまった魅惑の胸。


・・・おっぱいやわらか・・・いや、気持ち悪いわ、思春期の少年でも、童貞くんでもあるまい・・・今更、布越しの胸に・・・ははは・・・・・・はぁ・・・・・・最高か・・・。


好きな人に触れられて、肌が触れて、乗っかられて、興奮しないわけないだろう。


こちとら健康、健全な20歳男子だぞ?


・・・・・・反応・・・しないわけ・・・ないじゃないか・・・・・・



「!!」


「・・・・・・すいまんせん・・・・・・生体反応、なので・・・・・・許してください・・・」


「・・・いえ・・・そう、よ、ね・・・・・・ごめんなさい・・・・・・」


元気になってしまったソイツに蓮見さんが気づき、なんとも言えない微妙な雰囲気。


ササッと蓮見さんが俺から離れて、そのまま横におねぇさん座り。


乱れた裾や胸元を正し、居心地悪そうにソワソワしている。



「・・・今日は、もうやめましょうか・・・」


「え・・・」


「・・・え?」



気まずい空気に俺が今日はもうやめた方がいいのでは、と打診したのに、蓮見さんからは意外な反応が返ってきた。


「・・・・・・続け・・・ますか・・・?」


って言っても、俺のソイツはまだ元気なままなんだよなぁ・・・恥ずかしい・・・


伝わるなら、お前、今日は出番ないよって言ってやりたいのに。



「・・・次・・・こういう気持ちにいつなるか、わからない、から・・・・・・」


「じゃあやりましょ。チャンスを逃すのは愚者ですからね、さぁ蓮見さん、俺を好きなようにしてください。」


蓮見さんの言葉に、それは逃してはいけないと食い気味に、被せ気味に俺は食いつき、さぁさぁ、ではではと仰向けになった。



「・・・忽那くん・・・コレ・・・」


「あぁ、もうソレはなんかもう避雷針だとでも思って気にしないで下さい。」


「ふふふ・・・あはは」



・・・笑った・・・



「さぁ、どこからでもどうぞ。」



「・・・じゃあ・・・遠慮なく・・・」



「ッ・・・ぁ・・・」



「ちょっ・・・変な声出さないでよ!」



「だ、って・・・まさかお腹触ります?!近寄らないでって言ってた人が!!びっくりしたじゃないですか!!!!爆発しちゃう!!!」



「しないで!!耐えて!!」



「ひどい!!」



「だって・・・綺麗だったんだもの・・・腹筋・・・」



「・・・・・・蓮見さん、距離詰めすぎじゃないっすか・・・?ディスタンス崩壊しすぎですよ、俺、男ですからね??あなたが嫌いな性別メンズ、大丈夫ですか?!」



「わかってる・・・わかってるわよ・・・だからっ・・・おかしいの!!私!!嫌じゃなくて・・・っ・・・触ってみたいって・・・」



・・・・・・それ・・・・・・俺だからなの?



それとも・・・男性という対象じゃないからなの・・・??



蓮見さんの思考、感覚に変化が表れてるみたいだけど、俺にはその尺度がわからない。



「・・・ねぇ・・・それって・・・俺だから、さわってみたいってことですか・・・??」



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