第20話

「お、おい...!おまえ、何勝手にひとのベッドに横たわってんだよ...!やめろ、やめろよ...!」


「帰れ、帰れよ...!」




「え、帰らないよ。用事が済むまで。

シンジの初めてを奪うまで絶対私、帰らない。

大体さ、

いいじゃん!

うちら幼馴染だよ?もう小さい頃からずっと一緒だったじゃん?中ニくらいの時かな?私が勉強に疲れて眠くなった時とか、このベッドに寝かしてくれたじゃん...!」


「二度くらいあったな、そんなこと...。

勉強に疲れてってゆーか、俺が一生懸命解いた春休みのテキスト帳の答えを写すのに疲れて

おまえ、そこで寝てしまったんだよな...」


「俺のこといい様に使い倒してその

疲れもあって眠くなっちまったんだよな...?」


「うーん、そうだったかなぁ...?」


「細かいことはいいじゃん!

取り敢えず、部屋の電気を消さなきゃ...!

イチャイチャするのにはさ、、まずは暗くしてムード作りからよね!」


ばふん!とユーコの奴は、

ベッドの上で飛び跳ねてから部屋の電気を消しにかかった。


パチっと音がして。


さっきまで明るかった俺の部屋が。


フッと蛍光灯の電気が消えて。


真っ暗になった。


目が慣れるまで少しの時間を要したが、

気が付けば。


俺の左腕は。

ユーコにがしりと掴まれており、


「よし!ベッドでイチャイチャしよー、

シンジ!!」


更に。

ユーコはむぎゅっと、

たわわに実る右胸を俺の左腕に押し当ててきて。


うわ...


と心の中で呟いてたら、


仁王立ちして。動かまいとしてた自分だったが。

ユーコの奴が痺れを切らしたのか、

強い力で俺をベッドの方へと引き連れ、

気付けば俺はユーコに押し倒されてた。









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