第16話
それから随分な歳月が流れた。
継続は力なりって言葉があるだろ...?
一朝一夕にはいかなかったが。
俺は滅茶苦茶頭のいいトウコに勉強を教わったおかげもあり、トウコというカリスマ家庭教師が、ついてから、約一年で
全国模試で10番以内に入ることができた。
トウコは相変わらず1番で。
このまま東大を受けて東大の理三に余裕で受かって、医者を志す予定だと話してくれた。
俺も誘われた。
両親に東大に行きたいと話したら
やたらと喜んでくれて。
俺もトウコと共に医者を目指すことになった。
結果から言うと。
俺もトウコも。
無事に現役で大学に合格した。
俺が大学に受かった、と
噂で聞きつけて。
隣の家に住む幼馴染、林ユーコが、
両親が留守の日の
夕刻時のこと。俺の部屋の窓を右手を握り、
その手の甲で、
こつんこつんと、もう大昔にしてた
「鍵、開けてよ?」の
動作をして、訪ねてきた。
うわ、と思った。
本当に久しぶり。
俺が第一志望の進学校落ちてから。
ユーコと藤島が通ってる進学校に
不合格になって俺がその高校へ
行かれないことが発覚してから。
ユーコは全く俺のとこに
来なかった。
今宵。
滅茶苦茶久々にやって来たのだが。
もうな。ユーコの
そのカッコたるや、
半裸だった。
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