第11話

へとへとになってからの帰宅後は。

俺は勉強をしなきゃいけなくなった。

今度はトウコに、しごかれた。

驚いたのは。トウコのやつが滅茶苦茶頭良さがだったことだ。参考書は難しいやつ使ってて。

ふつー、あんまりレベルの高くない女子校であれば、そんなテキスト使う筈ないのに。

トウコに尋ねたら、

「本屋で買ったの」と涼しい顔。


「ちょっと待て。お前、まさか、

すげー頭キレる?」


「大したことない」と

謙遜したけど、


部屋にアイリ達がいて、

俺らの横でお菓子を食べながらだべっていたんだけど、ナツが口を挟んだ。


「あのねー、私、トウコと同じ中学だったけどさ。トウコのやつ、学年トップだったよ。

495点とか平気で取っちゃうのー!」


「え、なんで、そんな奴が、

アイリと一緒の高校なんだ?」


「家から遠い、進学校に行くよりー、

目と鼻の先の女子校に行って、特待生でいた方がいいかなって」


「あ、そ....」


凄すぎて。


俺は一瞬、藤島とユーコの顔を思い浮かべてしまっが、多分、てか、ぜってー、

あいつらより、トウコの方が頭いいよな、

と思ったのだった。


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