第4話
俺がそんな悪態を心の中で吐いてたら、
「ただいま」
とすぐ後ろで声がした。
振り向くと妹のアイリだった。
速攻、問い詰めた。
「おまえさ、何だって俺の部屋を女子会の
会場にしてるわけ?」
「あ、ちょっと、アイスをみんなに配ってから
話すね。あ、お兄ちゃんの分も買ってきたよ。
ハーゲンダッツの抹茶...好きだったよね?」
「お、おう...」
危うく、アイスで誤魔化されるところだったが、少し待ってから俺は詰問することにした。
「キャーッ!ありがと、アイリ!」
春夏秋冬の四人が、
そんなようなセリフをそれぞれ吐き、
アイスを食べた。
ナツも起き上がり、アキも勉強の手を止めた。
俺も結局溶けないうちに食べ、
食べながら聞いた。
「なんで、兄の部屋を女子会会場にしたんだよ?」と。
「にっくき、お兄ちゃんの幼馴染のこのシチュエーションを隣の家に住む林ユーコに見せつけるためだよ...!!」
「え?」
「実はモテるってところ、ハーレム状態のところを見せて、お兄ちゃんのこと酷い振り方したこと、存分に後悔すればいいと
思うわけ...!!」
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