032.2. 季刊字冬 2121年5月8日号
スクープ激撮!
【S市小学生女児殺害事件】
殺人事件の犯人「H」の家族は今! 逃れられない罪と罰!
四月末のある日の深夜、エコバッグを両手に軽自動車から降りてくるHの兄であるK。(上写真)
黒いジャージの上下に使い捨てのマスクを身に着け、人目を避けるように駐車場から真っすぐアパート一階の自室へと向かう。
「連日の取材もそうですが、やはり犯行声明で暴露された弟へのいじめが効いたみたいですよ。外ではテレビや雑誌の記者に囲まれて、職場では『お前の弟へのいじめのせいでこんなことになったんだろう』という目で見られ。針のむしろだったでしょうねぇ」(Kの元同僚)
Kは事件後、取材を避けるように住居と職を転々としている。
Kは事件発覚当初、六歳になる子供が居たが、去年の年末に購入したばかりの新居を売り払い、その際に妻とも別居している。
妻の方は実家が裕福なようで、子供は母親側が引き取っている。
「ニュースでも言ってたけど、旦那さん(K)が結婚する時にメッセージカードで『今までいじめてたけどこの機会に許してくれ』って弟さんに言ってたんでしょう? 奥さんにとっては旦那がそんなタイミングでそんなことをする最低な人間だったっていうのと、自分との結婚がそんなことの出汁に使われたっていうのが相当頭に来たみたい」(Kの妻の友人)
「元々感染症の影響で趣味のバスケができないというのもあって、事件のことでマスコミの取材に付きまとわれるストレスとか、人間不信にもなって、奥さんに当たり散らすこともあったそうですよ」(Kが所属する社会人バスケットボールチームFのメンバー)
Kの周りの話を聞く限りでは、どうやら夫婦間の仲は決して良いものではなさそうだ。
妻である女性やその子供が、旦那から暴行を受けてしまう前に別れることができてよかったと言うべきであろうか。
幼い少女の犠牲によって白日の下に晒された罪の報いはこれからも続くのである!
「いい加減にしてください!」
自宅を出て作業着姿で職場へと向かうHの妹であるM。(左写真)
Mには当時交際中の男性がいたが、Mへの連日の取材に腹を立て、その場に居た記者相手に暴力事件を起こしている。
その後男性は不起訴となったが、Mはその男性と別れ、現在は独り身のようである。
「事件があってから情緒不安定だったけど、母親が自殺してから余計に酷くなって。今じゃあいつ(M)が泣き喚いても、周りはみんな無視するようになったけどね」(Mの同僚)
Mは事件後一度実家を離れているが、交際していた男性と別れてからは再び実家に戻ってきている。
HによるSNSへの投稿ではMについて特に言及されることはなかったが、やはりあの母親の血が流れているのだろう。周囲の人間は彼女とは関わりたくないようである。
補足
Hの父親は事件の一か月前に急性心不全で亡くなっている。
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