神様に貰ったパートナーと2人でほのぼの暮らしたい
福田点字
序章 『転生』
死因は教えてもらえなかった。
彼はきっと知っていたんだろう、でも教えてくれなかったのは相当に凄惨な事件にでも巻き込まれたか、、、
そんな事を考えながら片方で願いを思案する。
状況が飲み込めないからこそ現実味が無い分冷静でいられる。
俺の状況は、と説明できるほど俺はなにも把握できていない。
分かってるのは俺が何らかの原因で死んで、それで何処にも姿が見えず声だけが聞こえる神様っぽい存在が転生させてくれるってこと。
その時に何でも願いを叶えてくれるって事くらい。
な?
よく分からないだろ?
異世界に転生してハーレム作る小説が少し前に流行ったらしいし、これも同じ状況なんだと思う。
現実で起こっても不思議なだけだ。
まあ十中八九夢だと思ってるけど、仮に現実だとしても正直どうでも良いし。
そんなふうに考えながら生前を振り返って色々と思うことはある。
そうゆう未練、とゆうかそうゆうのを願い事にするのかな?
だとしたら俺の願いは、、、
「不老不死、と生涯で絶対に飽きたり嫌気がさしたりしないパートナーが欲しいかな?」
俺は半分無意識に、思った事を口に出していた。
その願いが聞き届けられたんだろう。
『いいね! いい願いだ! 僕好みの素敵で怠惰な欲望だ! いいだろう! それじゃ、転生を始めよう!』
そう幼い男児のような高い声が言った。
次の瞬間、頭に痛みが走ったかと思えば俺は眠気に意識を手放した。
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