第16話 ギフトの確認は早急に その3
「それってギフトで鑑定のスキルの書が貰えるってことですか!?」
「アンタ、まさかギフトをまだ開けてなかったの? それに鑑定のスキルの書じゃなくて何でも1つだけキャラクタークリエイトの時に選択可能だったスキルが貰えるわよ。これは初心者が間違えて全く戦えないスキルを取ってしまった時の救済処置だと思うわ」
まさかギフトがそんなに良いものだったなんて。どうせたいしたものでは無いと思って確認していなかった自分が本当に馬鹿みたいだ。
「ミサキさん、知りませんでしたよ。でも、助かりました。おかげで鑑定のスキルの書を買わなくて済みます」
「まさかスキルショップで買おうとしていたの? 序盤の経済力だったら100,000バース貯めるのは結構きついわよ。でも、私のおかげって言うならおごってくれても良いわ」
「いえ、それは自分で払ってください。それに、ケーキの代わりと言っては何ですがすごいアイテムを手に入れたのでそれで装備を作ってください」
「それは楽しみにしてるけど、こんなに早くからなにを狩ってきたのよ」
ホーンラビット・ゴールドからのドロップ品があるからきっと良い装備が作れるだろ。まあ、それは後で渡すとして今は鑑定を習得するか。とりあえず鑑定を手に入れるため、メニュー画面からインベントリを開き、そこからギフトの項目を選択する。
すると〈ギフトを受け取りますか? YES/NO〉と表示された。もちろん受け取るので〈YES〉と選択した瞬間、〈ギフトを受け取りました。インベントリにギフトアイテムが追加されました〉とアナウンスが鳴りインベントリにスキルの書〈選択〉と言うアイテムと経験値上昇チケットさらに10,000バースが追加されていた。
インベントリにあるスキルの書〈選択〉を選択するとキャラクリの時と同様にスキル一覧が表示された。スクロールしても終わりが見えないので検索バーから鑑定を検索し、迷わずに鑑定を選択する。
〈鑑定を習得しました〉
これで鑑定を習得できたみたいだ。チュートリアル受けといて良かった。これで金のことを気に負わず狩りをすることができる。だがしかし、今度は装備のために金を稼がないとだ。
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NAME:ゼロ
RACE:デミヒューマン LV8
JOB:神官 LV8
SP:0
JP:40
HP:40/60
MP:23/156
STR:10
VIT:10
INT:44〈+8〉(+2)
MND:16(+2)
AGI:10
DEX:10
オリジナルスキル
〈白黒LV1〉
スキル
〈光魔術LV8〉
〈闇魔術LV8〉
〈書術LV4〉
〈INT上昇LV8〉
〈魔力操作LV8〉
〈鑑定LV1〉
称号
〈チュートリアル完全達成者〉
〈ゴールドハンター〉
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さっそくだがホーンラビット・ゴールドのドロップアイテムを見てみるか。
〈幸福を呼ぶホーンラビット・ゴールドの尻尾〉 国宝級 ☆10
幸福を呼ぶホーンラビット・ゴールドの尻尾。滅多に姿を現さないホーンラビット・ゴールドの尻尾であり、この素材で作られたアイテム、装備には不思議な効果が付くと言われている
やはり、ホーンラビット・ゴールドのレアドロップアイテムはすごい。等級が国宝級だし、レア度も☆10ではないか。βテストの時に見つかった等級は最高で伝説級までだったから相当珍しい代物だ。
ちなみに、今までに判明した等級は低い順に下等、一般、上等、希少、国宝、伝説〉だ。伝説より上も存在していると言われているがそれは定かではない。
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〈韋駄天の靴〉 国宝級 ☆10
AGI+50 装備スキル〈超加速〉
かつて名を馳せた英雄が装備していた靴。その者は後に神になったと言われている
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名称からして分かっていたが残念なことに私には韋駄天の靴が必要とは言えない。支援職の私が速くなったところで逃げ足にしか意味をなさないからこの装備は一刀にでもやるか。あいつならお礼に面白い情報とかくれるだろうし。
それに私には通常のドロップアイテムが残っている。この素材を使ってミサキさんに装備でも作ってもらうとしよう。
〈超加速〉
10秒間この装備のAGIを5倍にする。リキャストタイム12時間
さて、これは韋駄天の靴についている装備スキルだ。装備スキルとは国宝級以上の装備に稀についているスキルでレベルは無いがとにかくオリジナルスキル並みに強力な効果が付く。ただ、例外として黄金種から作られた装備にも装備スキルは付くこともある。
それはさておき、見てもらえば分かるだろうが効果がおかしい。素でAGIが50上昇するのにスキル効果も含めると250上昇することになる。これはSP換算で50LV分のパラメータアップだ。序盤に出る装備では無いと自信を持って言える。
良くホーンラビット・ゴールドに勝てたな、私。これもヤツとの相性が良かったからだろう。もし前衛職だったら簡単に死に戻りしていただろう。
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