貞操逆転世界とはチョット違う。

余記

プロローグ

第0話-1

女性を「女は子供を産む機械」と言った人は非難されたが、男性を「金を生み出す機械ATM」と呼んだ人は非難される事も無かった。

現在「男女平等」を叫んでいる人々の言っている事はただ女性の権利拡大を主張しているだけであって真に平等を訴えている訳では無いのだ。


昭和の時代には「一家の大黒柱」

平成の時代には「ATM」

いつの時代でも、男性とは、ただの為にひたすら働いて金を生み出すモノ、として扱われてきた。


だからこそ、声を大にして主張したい!


女性がジェンダーから解放される時代は、男性もジェンダーから解放されるべきである!



ジェンダーとは、生物的「性差」に結びつけられた「役割」である。

女性に結びつけられた「役割」は、子供を産む事であり、男性に結びつけられた「役割」は、今書いた通り「女性の為に、家族の為に」ひたすら金を生み出す為に働く事にあった。



つまり、ジェンダーフリー性差からの解放を叫ばれる時代


男性とはすべからくニート金を生み出す行為から解放された存在であるべきなのだ!




このように主張したジェンダーフリーを旨とする活動家F氏は、妻からは離縁され娘とも顔を合わす事も拒否される事になってしまった。

失意のまま死んでいった彼の手には、彼の親友がこっそりと撮っておいてくれた、娘の結婚式の花嫁姿を写した写真が握られていたという。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る