第53話
「これ以上はあなたと話すことなんて、ありません。お引き取りしていただけないのならば警察を呼びますよ」
「そ、それだけは・・・分かりました。また、日を改めてきます」
警察の名を出して、ようやく帰って行った。が、また来る気でいる。
あー。面倒くさいことになった。
頭を抱えているうちに、今すぐに家を出ないと会社に遅刻してしまう時間になってしまっていた。
俺は慌てて身支度を整え、家を飛び出した。
警察署-署長室にて。
「まさか、あの男。お金を受け取らないとは」
朝一で、息子の罪をなかった事にしようとしたが、駄目だった。
このまま、この件をもみ消さなかったら、私の立ち位置も危うくなってしまうというのに。
まったく、息子には困ったものである。
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