第41話

 一人になった俺は、ホテルを後にして、家に帰ることにした。

 

 えっ?!

 

 自宅付近まで帰ってきたところで、異変に気付いた。

  

 なんで。なんで・・・俺の家に明かりがついているんだ。


 慌て玄関に行って扉を少し引く。

 ガチャリと扉が開く。

 鍵が掛かっていない。

 今朝、俺はしっかろりと戸締りをしたはずなのに。


 恐る恐る、家の中に入る。

 明かりのついたリビングへ行くと。


 「お帰りー!」


 「はぁ!なんで、いるんだよ!」


 リビングには、缶ビールを右手にくつろいでいる、樋口がいた。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る