　ご機嫌な様子だ。

　やはり酔っているみたいだ。

「ハイ、なんでしょうか……」

『あの子は、どうしたァ？　ケッケケェ』

「え！？　あの子ッてェ……。

　あのォ、亜蘭のことですか……？」

『そうそう、亜蘭！！

　まさか、やっちゃってねえェよな……。

　ロリコンヤローが！！』

「うぐゥ……、やっちゃってッて？

　あのですねェ……、やってませんよ。

　やるワケないでしょ！！

　僕はロリコンじゃないですし……」

　確かに、寝てる彼女にキスはしてしまったが。

　それ以上は誓って何もしていない。

『ン……、ところで亜蘭ッて、どこの女の子だ』

「え……、どこのッて、そうですねえェ……

　ちょっとした知り合いですけど」

　ヤバい。なんて応えたら良いのだろう。

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