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オズ研究所 《《#横須賀ストーリー紅白

結婚から始まるラブコメ✨👩‍❤️‍💋‍👨✨💕

第1話 結婚しちゃおォか✨👩‍❤️‍💋‍👨✨✨💕

「もう面倒だから、さァ……。

 取り敢えず結婚しちゃおォか✨💕」

 美少女の亜蘭アランは可愛らしく微笑んだ。


 まるでディ○ニー ランドへデートに行く約束をするような軽いムードノリだ。



 今年の春に中学を卒業したばかりの16歳の美少女が、なんの前触れもなく『結婚しちゃおォか✨💕』と告白してきた。


 ツインテールのよく似合うアイドルみたいにキュートな美少女だ。



「えェ……😳💦

 面倒だから、なんだってェ……」

 僕は驚いて目が点になってしまった。



 いきなり、この子は何を言っているのだろうか。

 確か僕の耳には、『結婚しちゃおォか✨💕』と聞こえたが……。


 まさかだよな。

 ウソのような話しだ。


 彼女と僕とは、まだ正式につき合ってもいないのに。

 いや、付き合う以前の問題だ。



 僕はアラサーで、彼女は僕の半分の年齢なのだ。

 下手をすれば、淫○条例に違反しかねない案件だろう。




 あたふたして僕は聞き返した。

「あの……、ア、亜蘭アランちゃん!!」

 自分でも情けないが、興奮しているのだろう。いくぶん声が掠れ気味だ。



「フフ……、良いよ!!

 亜蘭アランッて、呼び捨てで!!

 遠慮するなよ」

 ニコニコ微笑んで僕の太ももをパシパシと勢いよくはたいた。

 脚の付け根の際どい箇所だ。

 


「いやいや、ちょっと痛いんだけど……」

 もう少しで僕の敏感な部分を直撃しそうだ。無意識に腰をかがめた。



「フフ……✨🤗✨✨」

 美少女は僕の急所をはたいて、愉しそうな顔をしている。

 小悪魔みたいな妖しくキュートな笑顔だ。



「あのォ、今、なんておっしゃいました?」

 さっきから僕は夢でも見ているのだろうか。


 突然の告白に戸惑っていた。



「もう、敬語もやめてよ。キショいから」

 亜蘭は困惑気味に眉をひそめた。


「あ、ああ……、ゴメン。

 でも今、確か、可笑しなことを言ったような」

 


「ン…、アランなにか可笑しいこと言ったかな」


「うン、ちょっとねえェ……。

 ハッハハ……、冗談だったのかな。

 それともウソなのか……」

 やはり今、聞いたのはジョークだったようだ。思わず僕もカラ笑いした。



「あァ……、もしかして、さっきアランが『結婚しちゃおォか✨💕』ッて言ったことォ?」

 大きな瞳でまっすぐに僕を見つめた。



「うゥ……😳💦 結婚!!」

 僕は絶句してしまった。やはり僕の聞き間違いではないようだ。

 

 今の今まで結婚など考えたこともなかった。


「だって、ポーは私が寝てるスキに唇を奪ったじゃん✨🤭✨✨」


「えェ……😳💦 いや、それは」

 バレてたのだろうか。ぐっすり寝ていたからバレないと思ったのに。


「はじめてのキスだったなのに、ポーは寝てるうちに無理やりしたでしょ」


「そんな無理やりは……、ほんの軽く挨拶代わりに……」

 キスをしだけだ。


「だから、もう結婚するしかないでしょ」



「え、え、えェェェ〜ーー……😳💦」

 キスしたから結婚ッて。いつの時代の話しなんだ。


「うゥ……🙄💦」

 どうしよう。

 どう考えてもウソのようなホントの話しだ。





 そういったワケで悠長に自己紹介しているワケにもいかない。

 手っ取り早く僕のプロフィールを紹介しておこう。






 ☆゚.*・。゚☆゚.*・。゚☆゚.*・。゚





 僕の名前は、高原 アユム

 

 身長170cm、体重60キロ。

 山羊座のAB型。



 小学校時代は『ポー』と言うあだ名で呼ばれていた。

 アユムなので『ポー』にされたのだ。



 彼女アランも会った当初から僕のことを『ポー』と呼ぶので困ってしまう。



 昔から僕はアニメとアイドルの大好きなヲタ男子だった。その頃はモー○ング娘。や初期のA○Bなどを追っかけていた。


 おかげで中学校の時は陰キャなボッチだ。



 高校までは勉強がよく出来て進学校へ進んだ。

 しかし元来、勉強が嫌いだったので高校へ入ると、すぐに落ちこぼれ、入学テストのないデザイン系の専門学校へ進学した。


 専門学校を卒業後、実家の近くのアニメスタジオへ入社した。


 そんな僕も来年には三十歳だ。

 時の経つのは、なんと早いものだろう。

 

 

 職業はアニメーターで、今は原画を担当している。

 原画はワンカット4200円で、月に40カットこなし、給料は17万くらいだ。


 完全出来高制なので、時給にすると悲しいほど少ない。



 賞与などもない。どんなにアニメがメガヒットしてもアニメーターに還元されたり、賞与に反映される事はほとんどない。


 有っても一万円ほどの『寸志』くらいだ。



 年収は恥ずかしいが200万程度だ。


 年末調整で、源泉徴収された20万程度の金が返ってくるが元々は自分の所得なのでもうかった気は全然しない。

 


 しかも貰った金は、ほとんどアイドルとの握手会へ消えていく。


 車が買えるくらいは優にアイドルへ投資しているだろう。



 そう言うワケで貯金もほとんどなく、給料日前は、いつも預金残高がゼロに近い。



 両親が健在の時は食費もいっさい掛からなかったが、そうも言ってられなくなった。


 給料日の一週間前くらいから買い置きしてある即席ラーメンばかりの食生活だ。



 仕事がら運動不足な上に栄養も偏っている。身体に悪い事は重々承知だ。


 しかし忙しさにかまけて運動も怠り気味だ。


 もちろん結婚なんかしていない。


 こんな収入では僕1人食べていくのがやっとだ。

 


 草食系アイドルヲタ男子で彼女いない歴、年齢と一緒。

 ご多分に漏れず童貞チェリーボーイだ。


 いや、もうすぐ三十歳になるのでボーイと言う年齢ではないが。







 ☆゚.*・。゚☆゚.*・。゚☆゚.*・。゚


 




 ここは都心から一時間あまりの田無タムシ市にある僕の実家だ。

 2年前に両親とも亡くなったので今は、僕ひとりで住んでいる。




 職場は、実家から自転車で三分あまりの場所にある7階建てマンションの一室。

 アニメスタジオ『ジャスティスナイト』に通っている。


 アニメーターばかり7名ほどの小さな有限会社だ。



 今年の春休みに中卒の美少女がスタジオへ入社してきた。



 その子が今しがた僕に結婚しようと告白した神崎 亜蘭アランだ。

 


 僕の自宅はアニメスタジオからすぐ近くなので、よくアランは泊まっていた。

 よくと言うか、初対面から毎晩だが。



 この所、忙しいので毎晩、僕の家で寝泊まりしている。食事も風呂も家で済ませていた。

 美少女とシェアハウスしているような感覚だ。もちろん家賃や光熱費など請求するつもりはない。



 そこで彼女が僕に提案したのだ。



「もう面倒だから……。

 取り敢えず、結婚しちゃおォか✨💕」

 まさに降って湧いたようなラッキースケベな展開だ。



「えェ……、面倒だから……?

 取り敢えず、結婚ッて」

 断っておくが、僕と彼女アランはそう言う『大人の関係』ではない。



 いまだに僕は童貞だし、アランもきっとバージンだろう。

 もちろん確かめたワケではない。


 僕の希望的観測だ。

 こんな美少女がやりマンだったら、世も末だろう。



 その二人が結婚するだって……。

 今日は、まだ3月なのでエイプリルフールではないはずだ。


 

 なにしろ結婚はおろか、交際した記憶もない。

 


 まだお互い何も知らない状態で、ちゃんとキスさえしていないのだ。



 無断で寝ている亜蘭アランにキスをした事はあるが……。

 もちろんこのことは誰にも言ってない秘密だ。



 このまま結婚すれば、まさに『交際ゼロ日』で結婚と言うことになる。

 そんな元A○Bの篠○麻里子じゃあるまいし……。




「だって、結婚すれば家賃もタダだし光熱費もスマホ代もポーが支払ってくれるでしょ」


「おいおい、だから結婚するのか……」

 ムチャクチャな美少女だ。


 だいたい、今だって家賃も光熱費も貰ってないだろう。



「それと、ポー!!」

「え、あのね……。僕の事をポーッて呼ぶなよ!!

 僕の方が、倍近く歳上だろう!!」

 僕は29歳で、亜蘭は16歳だ。


「貯金ゼロッて、マジなの?」

 睨むような目つきだ。



「え、あァ……、そうだな」

 少し顔を歪め苦笑いを浮かべた。

  

 来年は三十歳になろうと言うのに、貯金がゼロと言うのは如何いかがなモノだろう。

 同級生には、すでに結婚して子供もいる家庭もあると言うのに。


 それに比べて僕は、なんて自堕落な生活を送っているんだろう。



 これまでは、貰った給料は全て趣味のアイドルやアニメグッズに使ってしまった。



 両親が健在だった頃は実家暮らしなので、家賃も食費もいっさい掛からない。



 その頃とほとんど変わらない生活をしていたので貯金をすることがなかった。

 ズルズルとこんな生活を送っていた。



 もちろんこんな状況なので結婚など考えたこともない。

 



「じゃ、今日から500円で生活しましょ!!」


「ええェ……、500円でッて……、ジョークだろう。500円じゃ、CDだって買えないじゃン!!」


「もちろんよ。CDなんて買わせないわ」

「えェ……、じゃ、握手会は」

 CDを買わないと握手券が貰えない。



「バカなの!! 金輪際こんりんざい、アイドル握手会なんて行けるワケがないでしょ!!」

 



「こ、金輪際……、ウソォ〜……」

 


「これからは、一日500円の倹約生活なのよ。

 握手会へ行くお金があったら貯金に回しますから!!」


「え、えェェェ〜ーー…… マジか」





 こうして僕と美少女 亜蘭アランの波乱に満ちた新婚生活が始まった。









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