第7話後編-3-

「どうゆう意味ですか」


半分は分かるが半分は分からない


意味は分かる


パーッと遊んで、呑んで、嫌なことや憂鬱な事を引きずらず断ち切る処世術


そんな意味合いだろう


今は楽しくても明日元に戻った時どうか


そんな事だろう


でも、その忘れる為に、現実逃避をしてる真っ只中でそれをなんで突きつけるのか


それは分からなかった


呑みすぎてるからか、その一言で冷や水を浴びてシラフに戻るかのような事は無かったけど、少しばかり頭がクリアになった


「まぁ、BARで言った事だよ」


答えになってない


そんなに残っていないのであろう、ぐいっとビールを一息に飲み干すとエリカさんはぴょんと立ち上がった


「お風呂入ってこよーかなー。此太君まだ寝ちゃダメだよー?」


酔ってても寝る前にお風呂に入って歯を磨いて寝る、ぐーたらな大人にならない為の習慣か、、ってそんな事じゃない


返答もしないでいきなりお風呂って、なんてマイペースな


しかしながら颯爽と浴室へと向かったエリカさんにそれ以上何も言えなかった


まあ出たあとで聞けばいいか


幾分か、遅いペースでビールを呑んでいると、飲み終えた頃エリカさんが浴室から出てきた


「あーさっぱりしたっ此太君も入っといでー」


温まってアルコールが更に回ったのだろうかせいだろうか、やや赤かった頬は赤みを増していた


心臓の音がうるさくなった


落ち着こう、湯船に入って色々整理しよう


僕はなるべくエリカさんを見ないように浴室に入れ替わりに入った



ほんとに、なんだこれ


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