速度

 ウィキペディアのキハ17系の項目に、こんな表があって…


 と思っていま見に行ったら、ない。

 別の項目だったか、違うソースだったか。


 あとは記憶を頼りに…


 要するに御殿場線の話で、非電化時代、御殿場線の旅客列車はD52のけん引だったが、ディーゼル化の時代ということで、キハ17に置き換えようかという話になった。


 その一環として計算された表で、急こう配における各列車の平衡速度をそれぞれ書き並べてあって、何パーミルだったかは忘れたが、


D52の客車列車の場合、時速約30キロ。


1エンジンのキハ17でも、同じくらいの平衡速度。


当然ながら、2エンジンのキハならもっと速い(45キロほどだったか?)。



 年齢からいって、私はD52の時代など全く知らず、かといって、1エンジンのキハが速いと思ったことは一度もないけれど、あれでも蒸気機関車に比べれば俊足だったことになる。


 もちろんキハと比べて、電車はさらに速い。

 大昔のことだが、キハ1台のパワー・ウエイト・レシオは、電車の1M3Tだかに相当すると聞いて驚いたことがある。


 だとしたら蒸気機関車の時代、

「国鉄線路に並行して電車を走らせても勝算あり」

 というのがまっとうな判断だったことは十分に納得できる。


 阪急や阪神、京阪は東海道線に平行しているし、山陽電鉄にいたっては(前身が併用軌道だったことを考慮しても)、垂水から明石まで6・3キロにわたって、車窓から互いの線路をほとんどずっと見ることができるほどだ。

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