みらいのおはなし．

歳を取った未来。

私はどの世で生きてるのだろうか。

「まあいいや。」

と思える人間に成れただろうか。

大切な人は失ったんじゃないか。

知らない。知らない。

耳をふさいでいた。

わかんない。わかんない。

言葉を吐いていた。

今が辛いから、未来を考える。

街中が幸せという言葉で埋め尽くされて、差別なんて言葉などない。

人々の笑顔は見えない。

同じ言葉を繰り返す。

心はあるんだと信じて暮らす。

「なんだか生きにくいよ」

機械混じりの声がどこからか聞こえた。