杉貫十械 歌詞集

日暮れさえ

たった今（いま）　枯（か）れて眠（ねむ）る　カナリヤは鳴（な）くのを止（や）めた

空（そら）　そんな　帰（かえ）る場（ば）所（しょ）を　知（し）ってしまったから

夏（なつ）の　夕（ゆう）立（だ）ち

そして君（きみ）を　呼（よ）び出（だ）すから

日暮（ひぐ）れさえ

気付（きづ）けない　厚（あつ）い雲（くも）間（ま）へ

一（ひと）つだけ叶（かな）う願（ねが）いは

焼（や）きつく　君（きみ）の残像（ざんぞう）

抱（だ）きしめた夏（なつ）の香（かお）りを

駆（か）け上（あ）がる　鼓（こ）動（どう）の音（おと）

向（む）こう山（やま）を刺（さ）す鉄塔（てっとう）で　雷鳴（らいめい）が地鳴（じな）り連（つ）れ光（ひか）って　君（きみ）の殻（から）を破（やぶ）る

名（な）も無（な）い花（はな）やツタによって　君（きみ）のような形（かたち）を彩（いろど）り　今（いま）　再開（さいかい）を果（は）たす

そして　旅（たび）立（だ）ち

濡（ぬ）れたままの　雨（あめ）の色（いろ）

夏（なつ）の　夕（ゆう）立（だ）ち

そして君（きみ）の　元（もと）へ行（い）くよ

鳴（な）り止（や）まない

こんな空（そら）が　好（す）きなんだ

泣（な）きだしそう　そんな横顔（よこがお）

波（なみ）打（う）つ　記（き）憶（おく）の事（こと）

抱（だ）きしめた　冷（つめ）たい身体（からだ）

その音（おと）が　聴（き）こえると

色（いろ）が溢（あふ）れだす目（め）と目（め）　対面（たいめん）が広（ひろ）がる色彩（しきさい）で　君（きみ）の肌（はだ）に触（ふ）れる

途（と）方（ほう）も無（な）い　話（はなし）、唄（うた）によって　息（いき）漏（も）れた喉（のど）さえ繋（つな）がり　今（いま）　再開（さいかい）を果（は）たす

たった今（いま）　枯（か）れて眠（ねむ）る　カナリヤは鳴（な）くのを止（や）めた

動画 = https://sn10.jimdofree.com/music/