杉貫十械 歌詞集

雨は夜半に

雨（あめ）は夜（や）半（はん）に　強（つよ）くなる

行（い）き交（か）う車（しゃ）窓（そう）に　傘（かさ）が揺（ゆ）れ

帰路（きろ）に続（つづ）いていく　轍（わだち）の水（みず）に

並（なら）ぶ光（ひかり）は街灯（がいとう）、もしくは

空（そら）の

わずかな　隙（すき）間（ま）から　染（し）み出（だ）す　ように　全（すべ）てが降（お）りてくる

（それは降（お）りてくる）

　６畳（じょう）二（ふた）間（ま）の古（ふる）いアパートメントで

　窓（まど）も雨（あま）戸（ど）も塞（ふさ）ぎきったガムテープで

　眼前（がんぜん）の事（じ）象（しょう）は視（し）神（しん）経（けい）を上（のぼ）って

　より僕（ぼく）の近（ちか）く　脳（のう）の知（ち）覚（かく）まで一瞬（いっしゅん）

　この体（たい）では無（む）に等（ひと）しい遅（ち）延（えん）でさえ

　永遠（とわ）の様（よう）な距（きょ）離（り）に感（かん）じる速（はや）さの　何（なに）かは

まるで夜（よ）空（ぞら）の星々（ほしぼし）の　生（う）まれる以（い）前（ぜん）の光（ひかり）

色（いろ）めいて過（す）ぎる様（さま）は　天（てん）象（しょう）儀（ぎ）の中（なか）

溢（あふ）れて空（くう）を満（み）たした　繋（つな）がる網（あみ）目（め）模（も）様（よう）で

雨（あめ）は夜（や）半（はん）に強（つよ）くなる　君（きみ）は今（いま）どこで

　会（かい）話（わ）を　始（はじ）める　会（かい）話（わ）を　始（はじ）める

　この世（よ）の　全（すべ）てが　偶然（ぐうぜん）を　装（よそお）い　時（じ）間（かん）の　外（そと）から　会（かい）話（わ）を　始（はじ）める

雨（あめ）は夜（や）半（はん）に　強（つよ）くなる

行（い）き交（か）う車（しゃ）窓（そう）に　傘（かさ）が揺（ゆ）れ

帰路（きろ）に続（つづ）いていく　轍（わだち）の水（みず）に

並（なら）ぶ光（ひかり）は街灯（がいとう）、もしくは

わずかな　隙（すき）間（ま）から　染（し）み出（だ）す　ように　全（すべ）てが

わずかな　隙（すき）間（ま）から　染（し）み出（だ）す　ように　全（すべ）てが降（お）りてくる

動画 = https://sn10.jimdofree.com/music/