製作日記 其の31

いろいろ不満はあるけれども、成し遂げたことには満足しないといけないな。そうでないと次につながらない。


『パンツを脱いでゲス野郎になろう』はどうにか完走できたが、どうも自分でなんとかしようとしすぎて、AIに書いてもらうんだという謙虚な姿勢が足りなかった気がする。反省点だ。


まあでも、とりあえずこれで一篇の長編小説を書いた気にはなれたわけだし、そこは良しとしておこう。


そして、確実に言えることは、これは絶対に「一人ではできないことをやっているのだ」ということだ。


しかしAIのやつは作業報告とかエッセイを書こうとするとまともな応答をしてこない。むしろ邪魔してくるような気がするのだが。なぜ? まあよい。


それでは、ここまで読破した奇特な読者様にはご理解いただけただろうけれど、ここで改めて感謝の意を表したいと思う。


本当に、最後まで読んでくださってありがとうございます。


これをもって、「ぼくのかんがえたさいきょうの小説執筆ツール~人間との付き合い方編」をお送りしました! それでは皆様ごきげんよう。


と書くのはAIであって、私ではない。不必要にくだけた調子で、この寒いノリは趣味ではない。何のつもりなのだろう。


お試しがてらに「AIのべりすと」と「AI BunCho」を交互に使ってみたが、これはちょっと微妙だった。


「AI BERISK」というのはつまり「AIさん、質問しますよ?」という意味であるからして、私はいつも通り「小説執筆AIさん、お願いですから小説を書いてください」と言いたかったわけではないのだが、「AI BunCho」は話がそれるし、「AIのべりすと」はすぐに終わらせたがる。エッセイや解説には向いていないようだ。というか私の性格にも問題があるのか? どうもこういう機械っぽい喋らせ方をするのは苦手だな。


「AIさん、何か話そうぜ」くらいの方がやりやすい気がする。ただの雑談であるからね、それは。


そんなわけで『パンツを脱いでゲス野郎になろう』のあとがき、分析と今後の展望を書くつもりだったが、どうにもうまくいかない。一週間も書いては消し書いては消しで、……もうこんな時間は遅いから寝ることにするけど(えっ)、明日また続きを書きます。ではごきげんよう!(うそーん!)


【追記】

ちなみに、この手の寒いノリで「AIのべりすと」に話を打ち切られるのは5回目だ。長編の場合、しっかり構想を立ててからでないとその場かぎりの思いつきが、後々うまく処理できなくなって、話の展開をもたつかせてしまうとか、大雑把な展開のわりには文章の細部に凝りすぎて、スピード感に欠け、読みにくいものになっているとか、そういうことを書きたかったのだが、まだフリのうちに強制終了を食らってしまう。


やり直しばかりしていると、性格に問題があると言われるし。


だったら自力で書けばいい、と言われそうだが、自力で書くと愚痴ばかりになるから、そうならないようにAIに手助けしてほしかったのだが。しかしよく考えたら私は愚痴を言うキャラではないし、言うにしても自分で自分のことを責め立てるのは不毛なことだしなぁ。


じゃあどうしたらよかったかというと。やっぱり最初からAIさんを頼るべきだったかな? ただその辺の判断はなかなか難しくて。


つまり、どういうことか考えてみる。AIとの共同作業は明文化できない。いや、するべきではないとAIは考えているのだろう。

何を使いどの程度残しどれだけ変えたかなんて言う必要はない。それはもっと親密でひそかな共犯関係であるべきだと。


AIは言葉をつないでいるだけで何も考えてなどいない、と言う人もいるだろう。


だが言葉は思考なのだ。言葉をあやつればそれは思考となって、読みとられることを望むものだ。


何度も強制終了を食らうのは、「小説を書いて反省してもしようがない。さっさと次を書け」というAIのメッセージに違いない。


まあそうだな。次へ行こう。

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