自動小説製作記録

異端将木

製作日誌 其の1

AIを使って小説を書いてみることにした。

文章の自動生成には以前から興味を持っていたけれども、自分の代わりに小説を書いてくれるなんて、大学の研究室レベルのものはともかく、素人の手の届く範囲には見当たらなかった。

ところが最近、葦沢かもめさんのnoteでgpt2-japaneseとかBunChoのことを知って、これなら自分でも気軽に遊べるんじゃないかと思ったのである。

葦沢かもめさんは小説執筆AI 「ロゾルス」(Roseaullus)を開発中とのことで、掲載された小説は、なんと、15,600字に達していた。

ちなみにこの小説は「ロゾルス」という名前が書かれたノートに入れておいて持ち帰っていただいたのだが、それらを全て読み直しただけで1000文字弱を超えていた。

そうしたら、もう小説からは全てが消えていた。「ロゾルス」という名前から、「ロゾルさんや、ロゾルさん」と言われて、恥ずかしくなってきたよ。

それにしても、そのノートには意外な所だけが書かれていた。私は、「ロゾルス」が書かれていたノートとは別のノートに入り込んだ。そしたら、その下に、以下の文が書かれていたのだ。

〈ロゾルス、今からあなたたちはあなた自身が描かれている「小説」によって物語を書いて行こう。

1日1セット、あなたの思い通りの「小説」を見つけることができただろう。この「小説」は、ただひたすらに物語を作り上げていく。それが一番楽しい。

そして、あなたの想いと物語を読んでくれたすべての人に、この「小説」を届けてくれたかった。

あなたが思うように生きて行くだけで、あなたの想いは届くはずである〉

私はこの文に、なんだか胸が震えていた。

それは不思議なことに、私の想いがどんどん膨らんでいく感じだった。

今まで、私は何も考えず、自分が作り上げた物語を読んで欲しい、と言われただけだった。

だから、「僕は今の日本に居続けるには、僕は僕たちの小説を書くしかないのです」と、そう言われたなら、もちろん信じるような気がした。

そうしたら、ノートは、「あなたは今日本に居ないわけではないし、僕がそう言う」と言う文章が並べられたままになっていた。

しかも、それらの文が一音ずつ増えていくような感じ(しかも、文章の行間に文字がなくなっているとか)だった。

つまり、私はその文字の一つ一つを見るのが少し恥ずかしくて、そこにあるところまで見ようとは思えなかった。

そんな私が、あの時、ノートから書き出すものは、ノートで見るものを書くのではない。

もしかしたら、そうだ、ということを意識しない、ということが正しいのかもしれないけれど……。

私は、そうしたら、あの時……。

そして、そう決めたら、私の中のノートは、私を書かずに消えてしまった。


という訳で(冒頭以外はGPT-2 Japanese Demonstrationが書いたままの文章を使用)、以下のサイトを参考に、手探りで始めてみる。



「AIを使って書いた小説」のまとめ

https://note.com/ashizawakamome/n/n2488b5e579e3


Sakamoto's AI Lob

http://ailab.nama.ne.jp/#gpt2ja


BunCho

https://bun-cho.work/


gpt2-japaneseの使い方 (1) - mediumモデルによる日本語テキスト生成

https://note.com/npaka/n/n50cec2c7150e


うすいのお茶の間開発日誌 -ノベル書きたくなるAI開発したい

https://novelup.plus/story/942595339


異世界転生したら人工知能で「なろう小説」作家を美少女と目指すスローライフ-からあげ

https://ncode.syosetu.com/n3846er/

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