第11話

程なくして。

ベンツが到着し、

藤島くんと林ユーコは滅茶苦茶急いで乗り込んでいた。


その目的はどうやら尾行らしかった。


おじいさん運転手曰く。バックミラーを見ながら。


「なんか、付いて来てますね...」


「家の方向が一緒なのでしょうか...?」


「どうします?しつこく付いて来てますが...」


「このままだと、家まで来るのでは

ないでしょうか...?」


「ほっとけば?」


西園寺さんはそれだけ言うと、

俺の肩にもたれかかった。


俺は心臓バクバクだった。

地味な見た目はしてるけど、

胸は大きいから、ふにゃんと

当たってきてて。


それに加えて、高級車なんかに

乗ってるから、もう何がなんだか、、、。

西園寺さん、

相当なお嬢様なんだろうな...

そう心の中で呟くのが精一杯だったんだ。


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