介護って言っても私も人間だよ!
高橋さゆ
第1話 優しさと冷たさ
そうですよね、、、、、
そうなんですよ、、、、、、
何と言われようと、あなた方が正しい、、、、、、
のでしょうね。
介護業界に足を踏み入れ早10年。
若い頃は、他人様のおしもの世話など想像もしなかったし、微量の血をみただけで青ざめていた私が、今では吐血しようが、鼻血がバケツ一杯出続けようが、喉に食べ物を詰まらせて白目をむいていようが、かなりな冷静さで対応できるようになりました。
そして、自分が冷徹非情な、、、
あ、これはいいすぎかと、、、(笑)
かなり冷たい人間であると自覚せざるを得ない今日この頃。
いえ、利用者様に冷たいと言う意味ではありません。断じて!!
介護をするために一番必要なもの。
【優しさか冷たさ】
どちらかの性質が必須だと感じています。
概ね、七割がたの介護員は優しさでできているようです。
そして、その中の半分は、エセの優しさなため、自分を追い込み、悩み、退職か虐待か(極論?)
中には家庭の事情などで、悩み苦しんでも続けなければならない職員もいます。
お気の毒です。
しかし、上司としては気の毒と同情してばかりはいられません。
実は、冷たい側の代表として思い悩む職員に話す事がひとつあります。
「私ね、すごい冷たい人間でね、しかもうそつきなんだよ。」
と、、、
大概の職員は「えっ、高橋さんは優しいです。うそなんかつかないし、誠実です。」と、背中がむずがゆいことを言って下さる。
そこっ!そう見えたり、思わせるとこが嘘つきなんですよ。
偉そうに言って、間違ってんじゃんとつぶやく方々。
日常、365日、生まれてこのかた、今まで、一度も嘘をつかなかった人、挙手!
いないよね。
言葉が悪ければ、そうですねー。
演技。
と言い換えましょうか。
冷たさを持つことを悟られず、優しいとさえ思われる演技ですか、、、
これが、介護にストレスさえ少なく従事できるコツじゃないかと、10年でたどり着いた私介護員高橋のドタバタ介護記録の始まりであります。
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