獣は還らない

CHAPTER.４ 赤い鼬

主要登場人物

獣（けだもの）は還（かえ）らない　主要登場人物

『朱龍（チューロン）医院』……香港の総合病院。裏では違法な人身・臓器売買を行っている。獣人の肢体を商品として捕獲するため、鼬瓏をはじめとした誘拐チームを日本に派遣する。

鼬瓏（ユーロン）……『朱龍医院』の殺し屋。殺人中毒で、定期的に人を殺さないと気が済まない。驚異的な戦闘能力を持つ。

秀英（シュイン）……鼬瓏の部下。冷静沈着。分析能力に長け、機械に強い。

泰然（タイラン）……鼬瓏の部下。少林拳の達人。素手の勝負を好む戦闘狂。

燈実（トウミ）……鼬瓏の部下。巨漢。体格のわりに俊敏で器用。銃器の扱いに長ける。

洋（ヤン）……鼬瓏の部下。小柄で無口な男。隠密能力に長け、暗殺が得意。

燗流（カンルー）……鼬瓏の部下。明朗快活。武器術の達人。

『千堂会（せんどうかい）』……帯広に拠点を置く指定暴力団朝口組の二次団体。違法薬物や秘密寺の運営、密航を収入源としている。

相崎（あいざき）兵助（ひょうすけ）……千堂会の組員。秘密寺の運営と密航を取り仕切っている。紳士的だが、凶暴な一面を隠し持つ。

久世（くぜ）……千堂会の組員。荒事の対処を任されている若い男。ボクシング経験があり、腕前はかなりのもの。

マキ……獣人の少年。

『第２７歩兵連隊』……陸軍釧路基地に駐在する日本軍。獣人の行方を追跡している。

井平（いへい）早恵（さえ）……日本陸軍一等兵。雲田との死闘の末、『獣』に目覚める。

草薙（くさなぎ）……日本陸軍曹長。軍医。拷問のプロ。雲田と密約している。

佐渡（さど）……日本陸軍曹長。鍵原大尉の腹心。

藤堂（とうどう）……日本陸軍上等兵。井平の新しい相棒。飄々としているが、有能。

淀川（よどがわ）……日本陸軍一等兵。粗暴な性格。白兵戦を得意とする。

葛木（くずき）……日本陸軍一等兵。淀川の相棒。胆力が強い。

鍵原（かぎわら）風美（かざみ）……日本陸軍大尉。機密部隊『義獣隊』の元隊員。冷酷無比。目的のためなら手段を選ばない。