王城で

目が覚めると、森の中にいた。


『おはようございます。マスター』


「うわ!びっくりした!もしかしてヘルパー?」


『はい。ヘルパーと申します』


うーん、ヘルパーだと呼びにくいんだよなー。ヘルでいっか!


「よろしくね、ヘル」


『マスター、声に出さなくても大丈夫ですよ』


『あ、こんな感じでいいかな?』


『流石です、マスター』


『じゃあここがどこか教えて』


『はい。ここは王都の近くにある魔の森というところです。ここから少し歩けば道に出ることが出来ますよ』


『あ、マスター、近くで馬車が盗賊に襲われていますがどういたしましょう?』


お、テンプレかな?


『わかった。案内して』


『了解です。マスター』



<hr>

着くと、盗賊は20人ほどいるが、騎士は6人ほどしかいなかった。


「加勢します!」


「まだ子供じゃないか。でも頼んだぞ」


「はい!」


それからラルフは30秒足らずで盗賊20人を壊滅させた。


すると、馬車から男でも魅了されてしまいそうになるような美少年が降りてきた。


「君が助けてくれたんだってね。どうもありがとうございます!」


「いえ、たまたま通りかかったものですから。気にしないでください」


ん?そういえばこの人はだれなんだろう。


「すいません、貴方はいったい?」


「あぁ、僕はフォールス王国の第4王子のレオポルドって言うんだ。年は12歳だよ。君は?」


「俺...僕はラルフと言います。レオポルド殿下と同じ12歳です」


「よろしくね!ラルフ君!あ、あと敬語は要らないよ!」


「分かった。よろしくね!レオポルド殿下」


「レオでいいよ!でさ、これから王都に向かうけど、その時一緒に王城まで来てくれないかな?」


え?王城?王様とかいるところだよな...王城とか入ってみたいし...


「いいよ!」


「ありがとう!」



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王城についた。そこから騎士の人に案内されて、部屋の前に着いた。中に入ると、王様や王妃様がいて、たくさんお礼を言われた。その後、報酬として貴族位をあげてもいいと言われたが、自由がなくなってしまうので断った。だがその代わりに冒険者ギルドへの推薦状を貰った。そして、そのあと国王にお願いをされた。


「どうかこのレオポルドをお主の旅に連れて行ってあげて欲しいのだ。こやつは第4王子だからな、自由にしていて欲しいのだ。頼めるか?」


これにはすごい驚いた。レオも王子なのだ。だけど、一人で旅をするのも寂しいと思い、

「分かりました」


「連れて行ってくれるか。ここは保護者として礼を言うぞ」

と頭を下げてきた。ということで話し合いが終わり、レオと一緒に王城を後にした。





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