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  • ススの記念日への応援コメント

    同棲目前の、親密な男女の甘い日常のひとコマが描かれていたのが、「仏壇」の登場で物語がひっくり返るような読み心地でした。「布に隠された大きな箱」と、あらすじ紹介にありましたが、まさか仏壇とは。現実的にあり得ることなのかもしれませんが、「仏壇」の登場以降、物語が前半とはくるりと変わって、梓美と十哉の内面が寓話的に描かれているように、私には感じられました。そうした表現をテコに、二人の結びつきがいっそう強固になったラストだと思いました。私個人の、勝手な深読みし過ぎの感想かもしれませんが……。興味深く読みました。

    作者からの返信

    @sakamonoさん

     コメントありがとうございます。
     感想を伝えて頂くことが、今日は何だかとても沁みます。
     物語の内容について、頂いた感想が「書いた意図通り」とも「そうではない」とも言わない方がいいと考えています。なので、すいません、深読みかどうかはどうとも言えません。でも、そこまで感じて考えて頂いたことが嬉しいです。

     読んで頂き、ありがとうございます。

    真花

  • ススの記念日への応援コメント

    物語としてはシンプルな造りのはずなのに、その裏側で蠢く登場人物たちの心の内が見事に描写されていて、一文を読む毎にキャラクター各々の尋常に対し(その通りだ!)(そうじゃない!)相反する感情が揺り動かされました。

    直接描写、行間による示唆、あらゆる方法で繊細に描写された心理。
    ド突き合うように、感情を奪い合う二人の男女。

    炎の揺らめきのように不確定な、美しくも、醜い輝きに照らされる、仏壇(死)、カップル(生)の対比、そして対比であり混在でもあるようなラストシーンは鳥肌ものです。


    作者からの返信

    D・Ghost worksさん

     奇妙な言い方かも分かりませんが、パサパサした返信をしたら感じて頂けたものが鈍ってしまうのではないかと、頂いたコメントが美しくて、一つの作品のようで、そう二の足を踏んでいます。
     それでも、「鳥肌もの」と言って頂けたのは、そして「見事に描写」と捉えて頂けたのは、嬉しくて、次の作品を書きたい気持ちに大量のガソリンをくれました。

     ありがとうございます。

    真花

  • ススの記念日への応援コメント

    仏壇の存在、自分だったらどう感じるかなぁ・・と思いながら読ませていただきました。
    十哉から激しく問いただされた時の梓美にはきっと様々な葛藤があったのでしょうけど、仏壇を今すぐ燃やそうと言われて素直に従った姿から、過去と決別する決意や十哉への強い想いを感じました。

    真花さんの作品は、一文一文はそこまで長くないものの純文学の要素がギュッと凝縮されていて、読んでいて心地良く、密かに憧れております。これからも楽しみにしています。

    作者からの返信

    三山 響子さん

     やばいです。嬉し過ぎで鳥肌が立っています。
     純文学をしようとして、出来てるのか自分で迷子になるんです。だから、「純文学の要素がギュッと凝縮されて」と言って頂いて、暗黒の中を歩いていたところに光を射して頂きました。これからも純文学をしようとし続けます。
     そして、憧れてる、って、鼻血出ますよ、その気持ちを胸に、進みます。
     ただ、色々な実験をします、だから、純文学じゃないものも出すのはご容赦下さい。

    真花

  • ススの記念日への応援コメント

    企画にご参加いただきありがとうございます。

    十哉の愛ゆえの嫉妬心がグロテスクで、
    とても良いですね。
    死者への冒涜やある種の不実を孕みながら、
    二人で未来を選び取る。リアルです。

    作者からの返信

    testtestさん

     企画への参加、ありがとうございます。
     グロテスク。なるほど、言われて初めて、彼のこころに対するしっくりくる名前が分りました。本当にグロテスク。

     読んで頂きありがとうございます。

    真花

  • ススの記念日への応援コメント

    十哉の迫力が、見事なまでに伝わってきます。
    これは素晴らしい。どこかの文芸誌に載っていても、全く違和感の無い作品だと思います。

    作者からの返信

    天野橋立さん

     ありがとうございます。
     嬉しくてコメント十回以上読み返しました。
     今後も研鑽を続けます。

    真花

  • ススの記念日への応援コメント

    こんばんは。
    ああー、なんか色々もやもやしますねー。

    私は別に仏壇あっても気にしませんが……。
    十哉君は若いですからね。
    元夫を燃やした火焔で見ているのだ、がなんとも確信で怖いです。

    しかし、真花さんの小説に出てくる女性は嫌な感じがしないので好きですね。
    そういう人ばかりじゃないでしょうけど、女性に厳しい人はだいたい嫌な感じに描きますよね。あるいは周りに嫌な感じの人しかいなかったから、とか。

    作者からの返信

    崇期さん

     もやもやであっても、何かがこころに起きたなら、作品を書いてよかったと思うのは私が自分勝手なのかも知れません。

    「女性が嫌な感じがしないのが好き」、そう言う視点で自分の作品の女性たちを見たことがなかったので、おお、と目を見張りました。多分私は女性に対して、一律の厳しさと言うか、それは鬱屈したものの反動だと思うのですけど、そう言うものはないです。かと言って女性を奉るのもないです。こっちも劣等感の裏返しのような気がします。書いていて思うのは、自分でも気付いてなかったのですけど、私は女性と揺れはあってもフラットに近い形の関係性を築いているようです。
     酷い女性もいましたが、素敵、素晴らしい、違いますね、いい、女性と出会ったり、一緒に仕事をしたりと言った機会は結構多いので、そう言う影響もあるのかも知れません。恐らく、イマジナリーな理想形ではなく、体験の中で蓄積された「いい」女性像が反映されているのではと思います。
     つまり、「女性に厳しい人が嫌な感じに書く」「嫌な感じの人しかいなかった」と言うのに同意で、同様のシステムで私の書く女性は生まれていると考えられます。ただ、外にいる人がどう言う人かだけでなく、先述の通り、その人がどのように女性に対して構えているかと言うのは影響はありそうです。
     当然、個々人の差の方が重大な違いなのですけど、それでも同性・異性と言う括りは存在すると思います。私自身、対男性でも同じかと言うと、ざっくりと違うと思います。そっちが作品内の男性像にどう影響しているかも考えてみます。

     読んで頂きありがとうございます。

    真花