力の使い方

「ふあぁ……。」

「おはよう、蓮。」

「お兄ちゃん、おはよー……。」

 翌朝、普段は寝起きの良い蓮が、珍しく眠たそうに欠伸をしながら目を覚ます。

何か疲れている様子が見え、ディンは予定通りかなと笑う。

「あのね、デインさんに会ったんだー……。」

「デイン、どんな姿してた?」

「お兄ちゃんより、ちょっとお兄ちゃんみたいな感じだったよー…。」

 頭をぶるぶると振り、目を覚まそうとする蓮。

少しずつしゃっきりとしてきた様で、その眼が思い出した様に大きくなる。

「お兄ちゃん……!僕、デインさんと修行したよ!」

「そっか、デインは優しかっただろ?」

「うん!すっごく優しかった!」

 ディンの返事から、あれは夢ではなかったと理解する蓮。

体の疲れが取れていないのは、夢の様な空間での修行の結果だろうと、なんとなくわかる。

 ディンは何があったのかは大体把握している様子で、デインの人間体に会えたのかと笑う。

「僕ね!皆と一緒に戦って、皆を守れる様になる!」

「そっかそっか、それは良い事だな、蓮。」

 蓮の戦う意味、それはディンの為だけだった。

それが、デインとの邂逅によって、きちんと別の意味を知った。

 それはディンにとっても喜ばしい事であり、目的を遂行する為に必要な事でもあった。

「さ、朝ご飯食べに行こうか。」

「うん!」

 悟られてはいけない目的、それが遂行出来なかった場合も考えなければならない。

ディンは少しの迷いと決意を共に、蓮と朝食を取りに食堂へ降りた。


「昨日、不思議な体験をしました…。」

「清華ちゃんも?俺も変な夢みたいなの見たんだよ。」

「てめぇらもなのか?」

 ディンと蓮が朝食を食べに食堂に降りると、もう一同が先に席に座っていた。

その中で、四神の使い達は自分達が経験した、夢の様な出来事について話をしていた様だ。

「儂らの……、先祖が……。」

「そうそう!俺達のご先祖様?の転生者って言われたけど、その人に修行つけてもらったよ!」

「揃って同じ夢、んなわけねぇよな……。」

 テーブルの関係上、四神の使い達と指南役達は別のテーブルで食事をしていて、四神の使い達はあまり大声にならない様に話をしていた。

 リリエル達はあらましを知っているから、自分達に聞こえない様に話しているのは少し面白いだろう。

「みんなおはよー!」

「蓮君、おはようございます。」

「何のお話してたのー?」

「いえ……。そうですね、ディンさんなら何かご存じかもしれませんね。」

 ディンと蓮が席に座ると、清華は姿勢を正してディンの方を見る。

ディンは何を聞かれるかはわかっているという感じで、大麦のパンを口に入れながら質問を待っている。

「昨日、私達のご先祖様と仰られる方と、夢の様な所で会いました。そこで修行をして頂いたのですが、ディンさんは何かご存じですか?」

「君達が身に着けてる勾玉には、魂の欠片が籠ってた。だからもしかしたら、何かあった時に君達の目の前に現れてくれるんじゃないか?と思ったんだよ。俺も、似た様な経験をした事があるから。」

「似た様な経験、ですか?」

「そうだよ。俺の、というより俺の持ってたとある宝玉があったんだけど、その中には俺の家族の魂の欠片が入ってたんだ。今はもういないけど、最後の力を使って会ってくれたんだよ。」

 家族の魂の欠片、という事は死者なのだろうと、清華と大地は考える。

 修平と俊平も、すっとその考えに至る訳では無かったが、少しの時間をおいてそれが死者である事を理解する。

「じゃあ、ディンさんのその家族?と同じ事を、俺達のご先祖様がしてたって事?」

「そうなるかな。君達のご先祖は、魂と記憶、力の一部を勾玉に封印していたみたいだから。誰かに殺されそうになったりしたら、出てくるんじゃないかって考えたんだよ。」

「その考えが当たったって事かよ、なら最初っから言ってくれりゃ良いのによ。」

「そしたら君達、油断するだろ?緊迫感っていうのが大事なんだよ、こういう事は。」

 俊平、修平は不服そうだったが、清華と大地は確かにと納得する。

 あの瞬間、言われていたら本気を出せていなかっただろう、と。

そして、本気を出していなかったら、先祖との邂逅は果たせなかったのだろうと。

「今日も修行するからね、今度は気絶とかまどろっこしいのは無しだ。全力で連携を覚えてもらうぞ?」

「僕、もう封印開放使えるもんね!お兄ちゃん大変だよぉ?」

「まだまだ衰えちゃいないさ、任せなさい。」

 パンを頬張りながら胸を張る蓮と、笑うディン。

四神の使い達も、昨日よりはちゃんとした修行が出来るだろうと、気合を入れ朝食を食べた。


「さて、昨日と話は一緒だ。蓮に封印開放をさせて、連携を覚えてもらう。」

「いっくよー!」

「俺達だって、昨日とは違うからね!」

 昨日と同じ演習場に立っている一行は、昨日と同じ様にディン対四神の使いと蓮、そして観客に指南役達と外園、ピノと明日奈という形だ。

 四神の使い達はもうそれぞれの武器を構えており、ディンも第二段階解放をして、竜の誇りと右腕を出していた。

「じゃ、始めようか。」

 ディンが一言発すると、場がピリっとした空気に包まれる。

 ディンは昨日の様に消えてすぐに蓮を狙おうとはしていない、むしろ四神の使い達が攻撃してくるのを待っている様子だ。

「ディンさんが来ないのなら、私達から行かせていただきます!蓮君、封印開放を!」

「うん!」

「皆さん!」

 清華の一言で、場が動き出す。

 まずは修平が雷の魔力で身体強化を、俊平が風の魔力で移動力の強化を行い、ディンに高速で接近する。

その速度は、昨日とは段違いに早く、その変化に指南役達は驚く。

「行くぞ修平!」

「わかった!」

 俊平がディンの前方から、修平が後方から攻撃を繰り出す。

「お、良い動きだ。」

 ディンは、俊平の攻撃を剣で受け止め、修平の攻撃を右腕で受け止める。

「せいやぁ!」

「でやぁ!」

 しかし、防がれる事は想定範囲内だったのか、俊平は炎の魔力で爆発を起こし、修平は風の魔力で拳の威力を上げる。

「いい感じだ、と言いたい所だけど、まだまだ甘いな。」

 ディンは魔力を感じ取った瞬間に、両腕に力を加え、2人の攻撃を弾いた。

予想以上の力で押し返され、よろける2人。

 そんな2人を横に見ながら、清華と大地が攻撃を繰り出す。

ディンが攻撃を弾き空いた左右から、同時に攻撃を仕掛ける。

清華が右から、大地が左から接近してきているのを確認したディンは、体を半回転させる。

「えぇい!」

「ふん……!」

 清華の左右の刀の同時攻撃を剣で受け止め、大地の棍を掴み止める。

2人は防がれた事に驚きつつ、しかし気を抜かずに次の攻撃を組み立てるべく引っ込もうとした。

「そう簡単にいくかな?」

 一旦武器を引っ込めようとした瞬間、ディンが動いた。

一瞬で竜の誇りを消し、空いた左手で清華の刀を避けながら胴を掌打。

その勢いを利用しながら、大地の脇腹に右足で蹴りを入れる。

「っつ……!」

「ぐぅ……!」

 強い衝撃と共に吹き飛ばされる清華と大地、しかし昨日と同じにはならなかった。

何とか態勢を立て直し、転ばずに持ちこたえる。

「俺達の事忘れないでよ、ね!」

 そこに修平が、風の魔力を籠めたかかと落としを繰り出す。

雷の魔力で身体強化をしている為、その速度は昨日とは大違いだ。


「みんな凄い……。よぉし、僕も!」

 そんな4人を見ながら、蓮は意識を集中する。

昨日、デインに言われた通りにするには、少し時間が必要だったからだ。

「封印開放……!」

 蓮から闘気が発せられ、外園邸で修行した時の様に力が溢れてくる。

しかし、蓮はそれをあえてセーブして発動しようとしていた。

力のコントロール、まだまだ未熟だが、ディンがやっている様に段階的に能力を解放しようとしていた為、時間がかかったのだ。

「いっくよぉ!」

 蓮は両手に剣を握ると、跳躍した。

高さ50mの所まで跳び、ディンの真上で止まり急降下した。

「お、来たな。」

 それを目視したディンは竜の誇りを出し、迫りくる蓮を迎撃するべく上を向いた。

「そこだ!」

 ディンの注意が蓮に向いた所で、俊平が奇襲を掛ける。

修平達3人も、俊平の意図に気づき、四方から攻撃を仕掛ける。

蓮も含めてば上と左右前後からの連携攻撃、普通なら避けないと喰らってしまうだろう。

 実際、リリエル達は見ていて、自分なら避けているな、と考えていた。

『竜神術、氷冠。』

 しかしディンは避けようとはせず、魔力を発動する。

俊平達とディンの間に、冷気が流れたかと思えば、一瞬で氷の壁が出来てしまう。

「くっそ!」

 氷の壁に炎の魔力をぶつけ、破壊しようとする俊平。

しかし、ディンの魔力には敵わず、攻撃が弾かれてしまう。

「やあぁ!」

 そんな中、上空から飛来する蓮。

ディンは剣を振りかぶり、蓮が右の剣から繰り出した攻撃を迎撃し、蓮を弾き飛ばした。

「蓮君!」

 弾かれて跳ねた蓮を、修平が氷冠の外側でキャッチする。

「大丈夫!?」

「だいじょぶ!」

 蓮はまだまだやる気の様で、元気よく返事をする。

 ディンは蓮が無事な事を確認すると、氷冠を解除し粉々に砕いた。

氷の粒が宙に舞いキラキラと煌めく中、ディンは剣を構え早く次の攻撃をしてこいと笑っている。


「今の魔法、そういえば氷冠と言っていたわね。竜太君、ディン君は8つ全ての属性が使えるのかしら?」

「え?えーっと、普段は竜神術っていう、4属性の魔法を使うんですよ。でも、限定封印を解くと全ての世界の全ての魔法が使えるって、確か言ってた様な気がします。」

「という事は、この世界の失われた最大級魔法も使えるという事ですかね?」

「さぁ……。多分、使えるんじゃないかなぁ?」

 リリエルが戦った時は、清風という移動魔法と、氷冠と雷咆斬を使っていた。

そして、エドモンド達が亡くなった時には、竜炎という魔法を使っていた。

つまり、リリエルの前では4つの属性を使っている事になる。

 他の属性は使えないのか、それとも使っていないだけなのか、と考えていたが、竜太の言いぶりからするに、4属性しか基本的にはない様子が伺える。

「その封印開放を解いたら、あたしが使ってる様な魔法も使えるって事?」

「多分そうだと思います、あらゆる世界の魔法魔術を行使出来る様になる、って言ってたので。」

「竜神王サンは5段階の封印をしてるって話だったが、何段階目からそんな馬鹿げた力が使える様になるんだ?」

「えーっと……。その世界にいる時は、1段階目からある程度の魔法なら使える、だったかな?5段階目の完全開放をすると、制限が全部無くなるって話です。」

 ピノは自分以外に、木を操る属性の魔法を使っている存在を見た事がない。

何故使えるのかもピノ自身わかっていない為、何かヒントになるのではないか、と考えたが、どうやらあてにはならなそうだ。

 ウォルフはウォルフで、自分が使っている魔術も使える様になるのか?と考えたが、恐らく年輪の世界の中の魔法を、制限なく使える様になるのだろうと考えた。

「竜太君、貴方は魔法は使えるのかしら?」

「僕、清風と転移くらいしか使えないんですよ……。魔法って、どうも特訓しても苦手で。」

「oh!息子と親父じゃ使う力も変わってくるだろうな、そう気を落とすな。」

「あはは……。」

 事実、竜太は魔法を使うのが大の苦手だ。

清風と転移は何とか使えるが、転移の範囲もディンよりは狭いし、共鳴探知の能力もディンには遠く及ばない。

 だが、その分素の能力自体はディンより高いのだが、本人はそれを自覚していない。

「そういえば、竜太も能力の封印はしているのですかね?ディンさんは能力を解放し続けていると、人間に影響が出ると仰られていましたが。」

「僕の場合、ある程度の能力は最初から解放してるんです。ただ、本気を出す時の解放と、僕の制御出来ない力は封印してます。制御出来ない方は、僕の意思じゃ解放出来ないですけど…。」

「その力を全て解放した状態の君と、ディンさんならどっちが強いのかな?」

 明日奈の純粋な疑問、それはある意味当然の事かもしれない。

竜太はディンの後継者、継承者としてこの場にいるのだから、どちらの方が強いのかは気になるだろう。

 指南役達は、まあディンの方が強いのだろうなと考えていたが、そういえば聞いていなかったなと考える。

「一回だけ、僕の力が暴走しちゃった事があって、その時に父ちゃんに、完全に制御出来たら俺より強い、って言われましたね。」

「あら、てっきりディン君の一人勝ちかと思っていたけど、違うのね。でも、制御出来ないのなら使えないのと同じ、かしらね。」

「その通りです。今は制御出来ない分の力を封印してるので、暴走もしないですけど、もしまた暴走したら、大変な事になるだろうって思ってます。」

 四神の使い達と蓮が、必死にディンに攻撃を仕掛けている中、竜太は思い出す。

一度暴走してしまった時は、記憶はあまり残っていなかったが、とても怖かったと。

 二度とあの経験はしたくはない、と思い出して体を少し震わせる。

「そういえば、もう1分以上経ちましたね。蓮君の能力の開放は、体力を使うのではなかったでしょうか?」

「蓮君、力をセーブしてますね。攻撃する瞬間だけ、力を思いっきり解放してます。だから、スタミナの持ちが違うんじゃないでしょうか?」

 戦いを眺めていた外園が、疑問を口にする。

 確かに、今までの蓮だったら一分が解放の限界だった。

竜太は、蓮の能力の開放がまばらな事に気づき、見ていると攻撃の瞬間に全開放して、移動や回避の際には力をセーブしている事を理解していた。

 力の使い方を、デインに教わったのだろう。

もう3分経つが、蓮はまだ疲れを見せない。

「蓮君も成長してるって事ね、良い事だわ。」

「あの調子で行けば、僕なんかすぐに超えられますよ。」

「それは早いんじゃないか?竜太の力も中々のもんだからな。」

 竜太は自分が弱いと思っているが、ウォルフ達からすれば十分に強い。

蓮が竜太を越す事は、恐らく至難の業になるだろうとも。

 リリエルでさえ、妖刀アコニートや技を駆使しなければ勝てないだろう、ウォルフも全力を出して勝てるかどうか、と踏んでいる。

 竜太とディンが修行をしていた時には、ディンは第三段階解放までしていた、それがそう推測する材料になるという事だ。


「そろそろばててきたか?」

「まだ、だよ……!」

「私達も……、まだいけます……!」

 5分が経過した。

 5分間、全力で攻撃を仕掛けていた5人は、体力の限界が近い様子だった。

ディンは呼吸1つ切らさずに立っていて、実力の差がまだまだ埋まっていない事を物語っている。

しかし逆に考えれば、5対Ⅰとはいえ、ディン相手に5分も奮闘しているのだ。

 今までの調子だったら、2分と持たなかったであろう面々が、5分も竜神王という存在と戦っている。

それは、大きな成長と言えるだろう。

「今日はこの辺にしとこうか、続きは明日だ。あんまりやりすぎても、次の日のコンディションに影響が出るからな。」

「ひぃ……、ふぅ……。」

 この辺にしとこうか、と言われた瞬間に、全員の緊張感がぷつんと切れる。

5人ともその場に座り込み、乱れた呼吸を整ええようとしていた。

「皆良くやってるよ、連携も短い時間の間で取れる様になってきてる。この調子なら、1週間もあれば足りるさ。」

「ほん、とぉ?」

「あぁ。後は各地の長の加護を受けて、それでいけるんじゃないか?」

 異形の神の干渉が酷くなった場合、最大級魔法を習得する必要があるだろうが、それは時間との勝負だ、とディンは考えている。

 ディンが探知しているマグナの神の力は、日に日に強くなっている。

 今のままではどれだけ修行してもイタチごっこになってしまう、ならば別の方法を取らなければならない。

竜神の加護は受けた、のであれば後は精霊と仏の加護が残っているという事だ。

「明日からは、明日奈も一緒に修行に参加してもらおうかな。明日奈の符術は皆のサポートになるし、いい加減式紙も使える様になってもらわないとだ。」

「私も!?私、出来るかなぁ……。」

「まぁ、頑張れ。」

 急に話を振られた明日奈が驚くが、ディンは笑いながら参加を強制させる。

しかし、明日奈も苦手な式紙術だったり、連携だったりは学ばなければならないとは思っていた為、嫌とは言わなかった。

「さ、撤収だ撤収だ。」

 蓮達はふらふらと疲れた様子を見せながら、指南役達はそれぞれの教え子達に寄り添いながら、宿へ戻った。


「さて、どうなってるやら。」

 蓮が寝た後、ディンは異世界跳躍を使い世界を離れる。

 ディンが今いるのは戦争により人類が滅んだ世界だが、精霊が世界の守護者として存続していた。

ディンはこの世界にもクロノスの気配を感じ、何か起きていないかを定期的に確認しに来ている。

「何も変わっちゃいないな。」

 ディンは千と幾百年か前に、この世界を救った事がある。

精霊と人間の混血の少女の守護者とともに、外界からの脅威を退いたのだ。

 それから一度タイムリープをした事で、同じ様な事が起こったが、それも解決済み。

しかし、この世界にいる人間は戦争を起こしてしまい、結果として共倒れで全滅する事になってしまった。

「お前の愛した人間達、結局は自分達で滅んじまったな。」

 寂しそうに笑いながら、ある場所に辿り着くディン。

綺麗な湖のほとりに、何か言葉の刻まれた綺麗に整えられた石があった。

「……。アリナ、お前は本当に変わらなかったな。」

 過去に戻り時間をやり直したことで、変わった事もたくさんあった。

過程が変わり、結果が変わり、それによって救えた命もあった。

  しかし、彼女の運命が変わる事はなかった。

同じ結果を辿り、同じ結末を綴った人生で、しかし彼女は人を憎む事はしなかった。

人を愛し、人に殺された、哀れな守護者。

「お前との約束、忘れないからな。」

 ディンだけが知っている、ディンだけが聞いた、最期の言葉。

人間などどうでもいいと心の底から思っても、アリナの言葉を忘れる事はないだろう。

「さて、戻りますか。」

 クロノスが何かをした形跡が無い事を確認したディンは、異世界跳躍を使いディセントに戻る。

「ディン、あなたは本当に変わらないわね。」

 誰もいなくなったほとりに、静かに声が聞こえた。

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