第6話 お化けの歓迎



 最後の部屋では様々なおばけが展示されていた。

 部屋を照らしている蛍光灯が、点滅しているのが気味悪さをよく演出していた。


 室内には和・洋ごちゃまぜの多種多様なお化けの模型がある。


 翔太の知らないおばけもたくさんあった。


 どれも迫力たっぷりで、今にも動き出しそうなリアリティがあった。


 おばけに見つめられながら歩く翔太。


 そのうち、調子の悪い蛍光灯がふっと消える。


 再び明りがついた時、翔太はおばけの立ち位置に違和感を覚えた。


 さきほどより近づいてきている様に感じたからだ。


 しかし、気のせいだと思った翔太は走り出す。


 ビックリハウスの出口へ向けて。


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