空にささめく ── 深夜の二時間作詩編
双星たかはる
嘘つき
本当も嘘も鏡越し
背なか合わせの紙一重
表面上ではホライズン
どちらが正義か判りません
花が咲いては散るように
あなたがわたしを嫌いなように
理論上ではオフコース
だれもが道理で動いています
夜空に輝く天秤よ
公平な裁きをお願いします
信じるものや環境で
オセロのコマは変わってしまう
女教皇のボアズとヤヒン
真実はどこにでもあって
その不採用ぶんが嘘になります
だから分かり合うのは難しい
正しいことだけを言う人は
平行線をたどるため
その実だれとも交れません
答はひとつではないのですから
人間は嘘つきです
嘘をつくから人間なのです
白黒だけでは生きられません
無矛盾性の話です
20210403
深夜の二時間作詩 105回『嘘つき』
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます