ヤンデレ王子の婚約者になったのでヒロインをアシストすることにした

うめもも さくら

prologue

俺は君のものなんだ。

だから離れないで。

離れていかないで。

君は俺の婚約者なんだよ?

それなのに君は曖昧な答えばかりではぐらかす。

どうして君は他の誰かのもとに行くの?

どうして君は俺を他の誰かにあてがおうとするの?

どうして君は俺から離れていこうとするの?

そばにいてと何度言ったらわかってくれる?

愛してると何度言ったら信じてくれる?

俺の想いにはいつになったら応えてくれる?

君が俺のそばでしか息ができなければいいのに。

君が俺のそばでしか心臓が動かなければいいのに。

君が俺のそばでしか存在できなければいいのに。


君の指に指輪を

君の首に首輪を

君の手首に手錠を

君の足首に足枷を

君の唇に口吻を

君は俺がいなければ何もできなければいい。

君は俺がいなければ何もできなくていい。

食事も俺が食べさせてあげる。

水も口移しで飲ませてあげる。

体も洗ってあげる。

枕にもなってあげる。

何でもしてあげるから。

何でも俺にさせて。

俺だけにさせて。


君を絶対離さない……。

だって君は俺の婚約者なんだから。

君を絶対逃がさない……。

だって俺は君の婚約者なんだからさ。



  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る