第483話 復活後の安息Ⅱ
ベッドの上で、俺がミクちゃんを後ろから軽く抱きしめていた。ミクちゃんが俺の方を見て来たので、そこで一度軽くキスをした後、パジャマのボタンを全て外した状態で、ミクちゃんの胸周りも含めて弧を描くように触れていた。悪戯というよりリンパマッサージに近いかもしれない。
耳元に顔を近づけながらそのように触れていると、ミクちゃんの息がだんだんと荒くなっていた。
「いじわる……」
「何の事?」
「白々しい……」
ミクちゃんはそう言って一度そっぽ向く振りをした。しかし数秒後にはなまめかしい声を漏らしている。余裕あるふりをして、余裕が無いのがそそる。
これに触れている時も、意識しているのは乳首に触れるか触れないかを意識していた。そして、たまに軽く触れると「んっ……」と声を漏らすミクちゃんがたまらなく可愛かった。
それを見ているのがたまらなく愛おしいので、時折うなじにキスをしたりもした。そうやって4~5分焦らしていると、ミクちゃんは声を漏らすどころか体をくねらせていた。
「何でキスしてくれないの……?」
そう。さっきからミクちゃんが俺を何度も何度も見てきているのでキスをしたい気持ちは山々だけど敢えて無視して胸に集中していた。目をウルウルとさせて見てくるから、キスを無視するのは割と苦痛だ。これも焦らすため――。
「ん?」
俺がそうとぼけたフリをしたと同時に、笑顔で返しながら乳首を人差し指でなぞるように触れ始めると――。
「ああっ……!」
と声を漏らして体が痙攣していた。声も普段聞く声と違い、より可愛い声になっているので、トロッとしている表情と相まって俺のボルテージは上がっていた。
そこからは胸のマッサージのような触り方から、しっかりと包み込むような揉み方へとチェンジした。いつも通り信じられないくらい柔らかい。
「やっぱりミクちゃんのその声好き」
「本当……?」
「本当。大好き」
俺がそう言って一旦手を止めて、ミクちゃんの後頭部を支えながら唇を重ねた。舌を絡めた激しめのキスで互いの脳をさらに幸せ一杯にした。
そしてそのキスをしている間、右手は下着姿の下半身へと移動させる。まずはミクちゃんの白い太ももを手を這わせるようにゆっくりと触れた。
「んっ……」
と声が漏れていたので一度唇を離した。
「今日駄目……」
「何が駄目なの?」
「いつも以上にドキドキしてる。頭がフワフワする……」
ミクちゃんはそう言って俺を上目遣いでじっと見てきた。本当に可愛い。
「いつも以上なの? なんでだろうね?」
俺がそう言いながら両手で秘部あたりの太ももをなぞるように触れていると、「わかんない……」と余裕の無い声を漏らしていた。
そろそろだな。
次は右手で下着越しから秘部の上に触れてみた。すると信じられないくらい濡れていた。
「いつもより濡れてるね」
「なりゆき君がいじわるだから」
「そんなつもりないけどね」
「嘘ばっか――んっ……!?」
そう驚いたミクちゃん。まあ下着越しから指を強めに這わせたからそうなるわな。
「ミクちゃん寝転んで」
「はい……」
――何それ可愛い! 何で急に敬語なの!?
ミクちゃんを寝転がせた俺は、そのまま秘部に触れながらミクちゃんの首にキスを行った。
「な――なりゆき君?」
「ん? どうしたの?」
「キスしながら触って?」
「分かった」
なんだかんだお互いに飛び切りキスが好き。俺はキスをしながらミクちゃんの下着を下して、そのまま中に指を挿れた。何度も出し入れをして中を優しくかき回していると、ミクちゃんがキスどころでは無くなっているのが分かる。それでも必死に俺の舌に合わせようとしてくるのがたまらなく愛おしい。
俺が唇を一度離すと、ミクちゃんが「何で?」みたいな怪訝な表情を浮かべていた。そして俺はミクちゃんのGスポットを刺激した。
意味が分かった。そんな表情を浮かべていた。
「あっ……う……」
と体をくねらせて快楽に必死に抗おうとしていた。全然抗えていないけど。
俺が指のピストンのスピードを上げると、ミクちゃんは大声を上げないように両手で口元を覆った。それによってエロさが増していた。
「あうっ……!」
と声を上げたときには体全身が痙攣していた。俺は指を止めてそのミクちゃんの反応を眺めていた。
ハアハアと息を切らしているミクちゃんに顔を近づけるとそのままキスを受け入れてくれた。ミクちゃんは両手で俺の後頭部を抑えて舌を激しく絡めて来た。
二十秒程それを行うと、ミクちゃんは「えへへ」と照れ笑いをしていた。
「壁側に行って」
「はい」
だから何で敬語なん! 従順感がたまらん!
「壁でどうしたらいいの?」
「壁に両手をつきながら膝をついた状態で足を広げてて」
「なんかポーズえっちだね」
「多分この体位気に入ってくれるよ」
「そうなの? あ、そうだ。そのなりゆき君が良かったら生がいいんだけど……」
と、モジモジとしながら俺にそう訴えてきた。
「本当にいいの?」
「うん。その……前にしたときも生だったし気持ちよかったから……」
恥ずかしいとミクちゃんは感じているのだろう。声のボリュームが小さくなっていきながら顔を林檎のように紅潮させていた。
「じゃあ遠慮なくいくよ?」
「はい……」
俺はミクちゃんの体に後ろから密着させて、壁に手を付いているミクちゃんの両手首を持った。そして俺の股関をゆっくりとミクちゃんの秘部にめがけて挿入。
ミクちゃんは同時に「あう……」と可愛い声を漏らしてくれた。
「なりゆき君――これ絶対にヤバい……」
と、すでに息を切らしながらゆっくりとした口調でそう声を漏らすミクちゃん。
「そうなの? 俺はミクちゃんの中熱いから気持ちいいよ」
ゆっくりと挿れていくとミクちゃんの中の熱がダイレクトに伝わる。それに初めて試す体位なのと、犯している感が性癖に刺さった。
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