第328話 乱入者Ⅱ
「勝てない相手ではない」
アヌビスがそう言って飛び出して
「アヌビスか。しかし、相当弱っているようだな」
「余が貴様なんぞに力負けするわけがないだろう!」
グッと力が強くなったアヌビス。次第に
「馬鹿力め――!」
キイン――という金属音が鳴り響くと共に、
「覚悟しろ!」
アヌビスはそう吐き捨てて
「流石だな」
「物理攻撃無効のスキルを持っているのに――やはり
「――まあこれは多分
「何度も同じ戦法で来る意地は嫌いでは無いぞ! しかし貴様の相手は余だけでは無いぞ?」
アヌビスはそう言って私にアイコンタクトを送って来た。今の間に
私が取った行動はアヌビスに
「そんなものか!?」
アヌビスはそう言って
そして隙が出来た
「アヌビス!」
私がそう言って叫ぶと「大丈夫だ」とだけ言って魔眼の
「頑丈だな。身体に数ミリの穴は空いたはずなのに」
「余にアクティブスキルを入れた事は認めてやるが、これで貴様は余の獲物となった。後悔するがよい」
「それにしても見たことがないスキルだな」
「それはそうだ。我々にしか使えないスキルがいくつもあるからな」
「確かにそのようだな。
そう言って繰り出される
そして私はタイミングを見て斬りかかりたかったけどそれがなかなかできない。
アヌビスが魔眼の効果を使った。
「
その瞬間に
「ミク・アサギ。余のアクティブスキル系統の
「分かった」
アクティブスキルの威力やスピードの
「
アヌビスの手から放たれた無音の黒い光には、禍々しい邪悪さが込められていた。
見事に氷漬けにされている
と、思い氷の中を見てみると、あろうことにも
「逃げられたな――」
アヌビスがそう辺りをキョロキョロとしていた――一体どこに――?
いた――!
そう思うと私の足は無意識に動いていた。アヌビスの背中を斬ろうとしていた
「やるな」
「いきなり出てくるとはね――もしかしてステルス機能でも付いているの? 姿は全く見えなかったけど」
ビームサーベルを受け止めたら姿を現した
「よく見破ったな」
「なかなか凄いでしょ?」
と、余裕をかましていたけど、実は内心焦っている。身体は
「ナイスだミク・アサギ!」
アヌビスがそう声をかけてくれたと思ったら、アヌビスが
パリン! と何かが割れる音がしたので、仮面が割れたのだと推測している。頑丈そうな仮面も、アヌビスの蹴りにかかれば割ることができる――さぞ強力なのだろう。
蹴り飛ばされた
「流石に2人は厳しいか」
あれだけの攻撃を喰らったのに平然としている
「まだ立つことができるのか――?」
「私は防御面には自信があるんだ」
そう言って歩いて来た
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