第57話 仕事開始Ⅲ
しばらく泳いでいるとなんともまあ立派な宮殿が見えてきた。珊瑚のお花畑に現れたシンデラ城のような宮殿。ここ水深500mの地点らしいので、10mほどある巨大な鮫みたいな魔物もいれば、リュウグウノツカイのような魔物がいる。そんな中堂々と聳え立つのがこのお城だった。
まあ、前から思っていたけど異世界って本当に何でもありだね。湖と言いつつも、水の性質や生態系は海、湖、川、池の4種類があるから、実質どんなお魚さんでも棲めるわけだ。
「あそこが入り口です」
タツオさんが指した方向にはお魚さんがいっぱい集まっている。勿論、深海魚のような魔物もウロウロと徘徊していた。
扉の前に着くとタツオさんがよく分からない言語で話した。すると扉が開いたので、どうやら合言葉だったようだ。
扉の中に入ってしばらくすると、タツオさんが上の方へと上がっていく。私も見上げると、光が差し込んでいるのが分かった。透明だからだろうか、光が物凄く眩しく感じる。
タツオさんが最初に陸に上がり、私とベルゾーグさんも陸に上がった。陸と言っても
「あれ? タツオさんじゃないですか。珍しいこともありますね」
「そちらの方は?」
そう言って話しかけてきたのは正真正銘の
「
「貴方がベルゾーグ様でしたか! お噂は聞いたことあります。何でも雷を落として、マーズベル湖の生態系を無茶苦茶にしたとか」
「む。その節は申し訳なかった」
あ、恨み持たれていたんだ。そりゃお魚が美味しいからって雷落として、いっぱい虐殺したら恨まれるよね。
「それでは案内致します」
とても綺麗な神殿だ。天井の高さまで15m程ある。広々とした空間でとてもソワソワしてしまう。それに水中にお城があるということも不思議だ。少しは水が入っていてもいいのにどういう構造なのだろう。というか、どうやってこのお城を造ったんだろう。考えれば考える程不思議だ。
そして、お城の中はとても殺風景だった。強いて言うのであれば、宮殿内の両端には、池があってそこにお魚さんがいるくらいだった。勿論
この世界に来て思ったことは、魔物と言っても凶暴な魔物は少ないという事だった。ファンタジーアニメで観るような凶悪な魔物はごく僅かだ。
しばらく歩いていると、2人の
可愛い。抱きしめたい。これは全国のロリ好きが黙っていない。私も何か目覚めそうだ。そしておっぱいはDカップくらいだろうか。最高じゃないか! あ。オジサンが出ちゃった。
「何か思っていたのと違うな」
ベルゾーグさんの感想には激しく同意。略してはげど。あ、ちょっと古いか。どれどれ?
■名前:アリス
■性別:♀
■種族:魚人族
■称号:
■勲章:なし
■MP:20,000,000
■強さ又は危険度:S
■パッシブスキル
状態異常無効Ⅴ:状態異常に関するあらゆる現象が無効となる。
水圧無効Ⅴ:水圧に関するあらゆる現象が無効となる。
水耐性Ⅴ:水属性の攻撃を95%カットする。
鑑定士Ⅴ:対象者のプロフィールやスキルを全て視ることができる。
硬質化Ⅴ:自身の身体を硬質化させることができる。
耳栓:人体に及ぼす大きな音が聞こえた際、90%カットする。
異常聴覚Ⅴ:人族の10,000倍の聴覚を有する。
念話Ⅴ:対象者を思い浮かべることで、思い浮かべた対象者と頭の中で話し合うことができる。
■アクティブスキル
■ユニークスキル:
■アルティメットスキル:
裏切り者を見つけるスキルってめちゃくちゃ強い気がする。気のせいだろうか。最近増えた仲間や出会う魔物のインフレが凄い。いや、それでもノア君に勝てる人はナリユキさんしかいないけどね。
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