「おぉー！死んだんだ！じゃあ無事転生者行きだね！」

　リクの一連の死に様を見て一人ケラケラと笑っている人物がいた。

　それは『罪を喰らう者（クライム・イーター）』の作成者であり、今回のリクの人格を弄った自称神である。

「ん〜思考の入れ替えまでは完璧だったんだけどな〜最後の最後で僕の魔（・）法（・）解けちゃったみたいだからまだまだだね〜」

　神は一人で楽観的に事の本末の反省点を上げる。

「しかもなんか一人称変わってなかった？俺から僕に。もしかして人格変更させちゃった？いや〜それはそれで面白い結果になったから良いんだけど！！！」

　実に楽しそうに一人で人間の愚かさを笑い、笑い、笑った────

　そうして、ふと笑いを止めて真剣な……否、冷酷な表情を浮かべて神は呟く。

「偽（・）り（・）の（・）神（・）様なんかに負けないよ。君（・）だけは必ず僕の最高傑作にしてあげるから」

　その神の視線の先には何か得体の知れない液体の中に放り込まれた男の姿があった。

　その男の顔は『罪を喰らう者（クライム・イーター）』と瓜二つの顔だった。

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