初・自主企画【結果】

 ばたばたと忙しかった日々からほんの少し解放され、つかの間の時間と心の余裕が徐々にできてきました。

 少し視野を広げようと思い、先日初めてカクヨムの自主企画イベントを立ててみたのですが。今回はそのことについて、少し書いていこうと思います。


 ドキドキしながらも意を決して、読みたいと思っていたテーマを投げかけてみたわけなんですけども、それが思っていた以上に自分にとってプラスとなり大変良かったと感じましたので、以下に少し綴ります。



 何が良かったか。結論から先に申し上げますと、こんなのが読みたかった! と思える良質な作品に、ちゃんと出合えたことでした。

 実は、正直企画を立てたところで、実際に自分好みの読み応えがある作品が参加してくれるなんてことはまあ無いかなあと、期待薄でした。

 ところが、思っていた以上に質の高い作品ばかり参加してくださって、かなり驚きました。めちゃくちゃ喜びました。自主企画でよくある“読み合い”などの強制する感じがあまり好きではないので、読み合いは無しにして本棚企画のようにほぼ放置する予定でしたが、結局放置なんてできませんでしたね。もう、普通に読んじゃいましたよ。


 今回私は、『【和風限定】読了後に爽快感を味わえる、日本が舞台の物語』というテーマで企画を立てました。作品を絞りたかったので、異世界・ラブコメジャンルを除き一人一作品までという条件をつけましたところ、そのテーマで40作品以上にご参加をいただきました。タイトルやあらすじを読んでみて気になった作品は、一度お邪魔させていただきました。いや正直、どれもこれも面白く、レベルの高い良作ばかりでございました。ご参加くださった皆様、本当にありがとうございました!

 その中で、自分の肌に合うなと思った作品を10作品ほどピックアップいたしました。そのうち、8作品ほどフォローさせていただいております。まだ読んでいる途中の作品ばかりなのですが、テーマにあるように、読み終えた後で爽快感を味わえた作品でありましたら、後ほどレビューも書かせていただこうと思っております。

 ただ、星評価はあまり軽々しくつけない主義でございます。レビューを書かない確率は高いのですが、そこは未来の私に託します。(……と言った矢先、このエッセイを書いている途中で手を止め、あっという間に読んでしまった作品がありまして、早速ひとつレビューを書かせていただきました。まさかでございました)



 ちなみに、自主企画についてあまり良くないなあと思った点が、


“他の自主企画が新しく追加される度に、下に埋もれていく”


ことぐらいでしたね。


 すぐ埋もれてしまうので、イベントの開催期限は短めにして次の企画をすぐ立てる方が、循環も良く埋もれることは無いのかな〜と思いました。新しい企画をまた立てればいいだけですので、自主企画を立ち上げることは自分にとってはメリットの方が大きいなと思いました。

 もうひとつ、企画の内容に沿っていない作品がありまして、心を痛めながらも申し訳ないですがその作品は除外とさせていただくことがありました。(※一人一作品までと記載していたのですが、同じ作者様で複数の作品を入れていた方がみえました)申し訳ありません。一人許してしまうとあの人が許されているなら、という感覚でどんどん参加されてしまい、ルールを作っている意味が無くなってしまいますので。嫌な思いをされてしまっていたら申し訳ありません。



 で、今回様々な作品を読ませていただいた際に、私が「これはフォローしよう」と思った作品群に共通点が二つあることに気づきましたので、参考になるかはわかりませんが、以下に記述していこうと思います。


 一つは、小説の冒頭部分からいきなり読者をぐっと引き込む文章力の強さと言葉のセンスが光っていた作品です。やはり物語の最初の一行というのは、読み手に興味を持ってもらうために、そして先の話を読み進めてもらうために何よりも重要だということを、この自主企画を通じて再認識いたしました。センスって三文字で言うのは簡単なのですが、いやなんと言ったらいいのか、最初の一行目から一瞬で物語に読み手をぐっと入り込ませる独特の表現ができる、強い語彙力と文のリズムと言いますか。そこから本筋に入っていく流れも違和感が無く、世界観のブレなども無く、ストーリーが脳内にすんなり溶け込んでくるような。思わず夢中にさせられてしまった満足感と羨ましさのサイクロンがぐるぐると胸に渦巻く感覚。うまい! うーん! ああ、おもしろい‼ の無限ループになりましたね。素晴らしいなと思いました。

 

 フォローさせてもらった作品群の共通点のもう一つは、物語の中に出てくる場所や舞台の情景描写が、どの作品も実に丁寧にわかりやすく書かれていて、主人公やサブキャラクターが今どこにいて何をしているのかがどれもこれもはっきりとイメージしやすいことでした。文章が上手い作者様は、文字で表現する情景描写が実に上手い……! ということに、改めて気付かされました。読んでいて、大変勉強になりました。


 他にも色々感じた点がありましたが、それはまた次の機会にゆっくりと書くことにして、今回のエッセイは短めにさらりと終わりたいと思います。(本当はもっと掘り下げて書きたいことがたくさんあるのですが)とにかく、自主企画はやってみて本当に良かったと思います。いろいろ読み終えてひと段落したら、また新たなテーマで企画を立てたいと思っております。

 また、自分の作品が当てはまるなと思ったテーマの自主企画があったら、どんどん参加していこうと思いました。


 以上になります。ここまで読んでくださり、ありがとうございました。

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