『中』
夜という怪物の腹の中。それは彼女を大きな一口で飲み込んでしまった。
中にいた人はかなり昔の被害者だった。そんなところで、それでもあの中で生き残ることを選択している。彼女は生きていると言えるだろうか。食事はなくても死ぬことがないけれど、生き残るための足場はあの人の確保していたところしかわからない。腹の中うごめいて消化しようとしてくるのをどうにか避けようとする。足場なんて、暗闇では探せない。
ドプン、胃液のような中に落ちた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます