『二度目の別れ』

 血が、近すぎて叶わない恋がありました。

 黄色い菊、花言葉『破れた恋』

 きっと棺桶に入れられていた花なのでしょう。それがちょうどよくて、持ってきてしまったのでしょう。多分花言葉なんて彼も少年も知りません。少年の母親はきっと花びらに気付かなかったでしょう。

 幸せならいいと……ただ、幸せを願っていました。

 子供が元気に育っていること、親戚の集まりに行かなくなって見ることができなかった彼を見せてくれてありがとう。

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