第11話


マヒロとアイリは外見対極をなしてた。


マヒロは地毛で茶髪の超絶イケメン風の女。


アイリは黒髪ロングのサラサラ、ぱっつん前髪

で女の子女の子した完璧超絶美少女。


更に内面の対比もヤバかった。


マヒロは滅多に泣かないが、てか、

ガキの頃からマヒロが泣いたところを俺は見たことがない。道でこけても、アイリなら、

ふええええと涙を流すところを、

マヒロの奴は、

「別に痛くないし!」などと言って

へっちゃらな顔してガシガシ歩く。


アイリは俺におんぶを要求し、

俺の背中に顔を埋める、そんな女。


まぁ、育ちの違いとか。


マヒロは、小さい頃から少女バレーをやってて、小柄な鬼監督のもとスパルタ指導を受けてて泣けば更に怒られたらしいから、

気が付けばなかなか涙が出なくなったらしい。


アイリは運動がとかく嫌いだった。

中学は帰宅部で高校も女子校に通ってて、

やっぱり部活はどこにも所属してなくて。

周りは女子ばっかで、運動部でしごかれて、

なんてことしてきてないから。

男っぽさってか、精神面の強さは

いまいちなくて。とにもかくにも、女子って

感じ。


俺の妹と、俺の幼馴染。

そんな二人は、あんまり仲良くなかったんだ。







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