第24話〜聞きたくない

パラパラと次のページ、次のページとめくってみても全て黒く塗りつぶされているだけだった。しかし最後のページには文字が書かれていた。やったー、これで何か分かるかな。


「1994ねん█がつ█にち

おかさんはわたしがきらい わたしのおなまえ

わ█なのに おかさんは █ね てゆう

いもおとのことも きらい まだあかちあんなのにきらい みんなのおかさんは やさしい

なんでわたしにはおとおさんいない おかしい

いたいいたいたいたいいたいいたいたいいたいいたいいたいいたいたいたいいたいいたいたいいたいいたいいたいいたいたいたいいたいいたいたいいたいいたいいたいいたいたいたいいたいいたいたいいたいいたいいたいいたいたいたいいたいいたいたいいたいいたい」


ひらがなといい、文法的に色々と間違っているが何よりこんなに昔でこんなに闇深いものは初めて見た。最後のはもうなんていったらいいのか、分からないレベルだ。


「うわぁ…って、まだ次があるじゃん」


この時に開くのをやめていたらどうなっていたのだろうか?そんなの誰も知らない。だが、俺は開けてしまった。


「█は██と██を見守っている。██の心を傷つけるな、どっかいけどっかいけ。















もうやめろ 飴岩泉水」


最後の一文で俺はこの部屋の異常が更に分かった。なんで、なんで俺の名前があるんだ?そもそもこれは誰のなんだ?


そう考えていると壁の紫の毒が更に溢れ出してきた。目の前の色がおかしい。黄色になったり、青になったり、赤や緑になったりと気持ち悪い。

どれもこれも暗く、どす黒い。それなのに眠たくなってくる。目の前にいるのは…ほのかなのか?


目を開けるとそこは夕方の教室だった。

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