King、平民
坊主方央
第1話〜番組
有名な歌手、SARIはとても緊張していた。彼はあまり自分の事を話したくないからだ。
自分の事を話すと、なんだか気持ち悪く感じるからだ。自分の事だというのに合ってるのか間違っているのかよく分からない気持ちになるから苦手だった。
SARIと言う名前だがれっきとした男である。
「はい、今回では出演者の皆様の怖い話を聞いていきたいと思います〜!」
「えぇ、私からですよね?これは〜…」
タレントの女が話し出す。正直、つまらない話だった。幽霊が出て心霊現象があっただけでなにも面白みがなかった。
「次は…SARIさんですね!いやー楽しみですよ、歌手の方って霊感やインスピレーションが強い方多いですからね!」
司会が、彼をあてたらしい。そしてインスピレーションは霊感という意味だが…あえてSARIはツッコまなかった。
「これは…ある男の子の話で、15ぐらいの不器用で馬鹿な男の子の話です。名前はそう、
怖い話の冒頭ではなかった。しかし出演者は彼の話に釘付けであった。
その真剣な顔は彼が歌っている時以外は見れない珍しい表情だったからだ。
「その男の子は……後悔はしていませんが、第三者から見てみるとよっぽどおかしいでしょうね」
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