12月31日(金)曇り時々雪 変わらない年越し

 冬休み7日目かつ2021年の最終日。この日は両親も含めて家籠りする日であり、居間ではコタツとテレビが常に稼働していた。僕は朝から17時頃にかけては宿題や創作などの冬休み中にルーティンをやったり、いつも通り動画を見たりして、その時間以降は居間に居座ることになる。


 18時になるとテレビでは紅白にチャンネルが変わって両親や明莉と共に喋りながらのんびりと過ごす。僕はサビだけしか知らない曲が何曲かあるけど、家族の話やネット上で盛り上がる様子を見たり聞いたりしていると十分に楽しめる。


 それから20時前には母さんと一緒に年越しそばの準備を始める。最近は願掛け的に麺類なら何でもいい感じになっているけど、我が家はずっと和風だしのそばで、必ずワカメ・お揚げ・とろろ昆布・天かすを入れている。


 完成したそばを食べ終えて落ち着いた頃には各々が見たいアーティストが来る前にお風呂を済ませていくことになる。その時はだいたい明莉と母さんに合わせることになるので、僕はその間を埋めるようなタイミングで毎年入っていた。


 そして、紅白が終わると残りの15分で明莉がチャンネルを回しながら適当な番組で年越しのカウントダウンを眺める。そばと紅白が固定でそれ以外のこだわりがないのは家族全員同じだった。


「あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします」


 順番にそう言い終えると、両親はすぐに就寝する準備を始める。一方、明莉はまたチャンネル回し始めて、僕はそれをぼーっと眺めることになる。その間に熱心な友人たちからLINEの通知が来るので僕と明莉はその返信をする時間になるからだ。

 その結果、実際に就寝するのは2時過ぎくらいになってしまう。結局、新年から不健康な生活だ。


 ……とこんな風に大晦日の様子をまとめてみたけど、内容としては特に面白みはない普通の大晦日だと僕は思っている。もちろん、人によって除夜の鐘や初日の出なんかを見聞きするために移動していたり、友達と集まって家族とはまた違う時間を過ごしたりすることもあるのだろう。でも、僕の大晦日はそういうのをひっくるめた中で普通と言えるものだ。


 ただ、この日記をつけ始めてからよく感じることだけど、こういう普通の日常を繰り返せることはとてもありがたいことなんだとも思う。きっと次の年もそういう普通の日常を過ごしていくことになるし、過ごせるように良い部分は変わらないようにしたい。


 もっと去年の振り返りだとか、今年の目標だとかを書いておきたかったけど、このままだとかなりの夜更かしになってしまうので、2021年の日記はこれで終わりとする。

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