10月24日(日)晴れ 一人ぼっちの振り返り

 テスト最終日前日の日曜日。明莉は先週のうちにテストを終えてしまい、今日は外せない用事があるとのことで、僕は一人でテスト勉強することになった。


 いや、本来テスト勉強は一人でするものなんだけど、昨日は岸本さんや花園さんと一緒にちょっと騒がしく勉強していたこともあって、一人の静かさがより感じられる。それが少し寂しいと思ってしまうくらいに。


 そう考えると、最近の僕は妙に寂しがりになっているのかもしれない。元々は一人の時間はあった方がいいと思うタイプだし、一人で過している時間にやること……まさしくこの日記を書いている瞬間みたいな時間は結構好きだ。


 でも、高校に入ってから少しばかり人付き合いが増えて、その分人と接する時間も長くなったから誰かといるのが当たり前になってきている。学校に行けば教室や部活で友達や先輩と会い、休みの日でも家にいて通話を繋ぎながら遊ぶような環境は高校より前の僕からするとちょっと過剰なくらい人と一緒にいると思う。


 ただ、それは決して悪い事ではない。僕が誰かと一緒にいることは流されてそうなっているのではなく、僕自身がそうしたいと思っている。

 僕が日記を書き始めた理由の一つとして流されるまま生きてきたことがある。だけど、最近は自分で何かしたいと思うことが増えた。その結果から出てきた今の寂しさは良い事であると思うのだ。


 そんなことを休憩している時にふと考えたのは、知らないうちにこの日記が200日以上続いたせいかもしれない。

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