書斎(2)

GM : では、書斎の本棚を弄ると、横にスライドしました。

ゴーシュ : 「凝ってるなあ」

エリカ : 「これも……とかい……ニャ?」

ゴーシュ : 「都会だな」

GM : 本棚が動いて1×1mのくぼみに天使の像と剣をかたどったペーパーナイフが3つ置かれています。


 ・緑の陶器の剣

 ・茶色の木の剣

 ・透明なガラスの剣


GM : 天使の像は何かを捧げ持つかのような格好をしており、なにか装飾品を置く、あるいはかついてなにかあったのではないかと推察できる。

ゴーシュ : 「?」

GM : 像の前には魔動機文明語で文字が刻まれている。


「A red house is made out of red bricks.

 A blue house is made out of blue bricks.

 What is a green house made out of?」


ダリア : これは……、天使の像にこのナイフのどれかを持たせるといいのでしょうか。

ゴーシュ : 「ここは翻訳してくれねーのか」

GM : ダリア先生には、この魔導機文明語の訳をお渡しします。

ダリア : 訳を見る前に「赤の家は赤のレンガで、青の家は青のレンガで。では緑の家は何で出来ているにゃ?」

GM : 訳:レッドハウスは赤レンガ、ブルーハウスは青レンガ。では、グリーンハウスはなにでできているか?

ダリア : ほぼその通りに訳せて、私偉い(笑)

マール : (笑)

GM : 流石でございますにゃ。

ゴーシュ : 「おぉ……」

マール : ミドレンガじゃないかなあ。

ダリア : 「ということは、レンガ、ではないけれど、同じ焼き物である緑の陶器かしにゃ……?」

エリカ : 「……」

GM : じゃあ、決まったら誰か代表者が1人、天使像に剣を乗せてください。ちなみにヒントと言うか伏線は、この部屋の前にも出てきています。

ダリア : あ。温室、greenhouse!! ようこそ私達の温室へ!

GM : では、3つのうち、どの剣を捧げますか?

ダリア : そっかぁ、私達の温室……私達。その私達に含まれるのは誰かはわかりませんが……。

ダリア : 緑の陶器の剣でいいと思いますが、どうでしょうか。

エリカ : 異議なし。

マール : 異議なし。

GM : ゴーシュは?

ゴーシュ : わからないので先生の判断を信じます(笑)

GM : では、ダリア先生が、緑の陶器の剣を置く、でいいですか?

ゴーシュ : はい。

ダリア : OKです。

マール : OK。

エリカ : OK,

GM : では、「ブブー!」と音がして、天使の口が開き、不意打ちでナイフが飛び出してきます。2d+8ダメージ。防護点有効。

ダリア : ええええ!?(笑)

GM : さ、ダイスをふるのです。

ダリア : あ、そうか、グリーンハウス、温室はガラスでできている!! そこまで含めてのあれでしたか!!

GM : さ、ダメージを決めるのです。

ダリア : 温室まで気付いていて、これは、自分を殴りたくなりますね! 粛々とダメージいただきます!(ころころ) 13ダメージ。

GM : では、防護点3引いての、10点ダメージを負ってください。

ダリア : 「う、迂闊だったわ……greenhouse、温室はガラス張りじゃない……にゃ」

マール : ですねえ、これはやられた。

ゴーシュ : 「うーん、どうせ俺も答えは分からなかったんだからそれを置く役くらいやればよかったな」

エリカ : 「ニャ……! 先生……!」(心配そうに駆け寄る)

マール : 安直に考え過ぎた。グリーンハウスとは、温室。温室は、ガラスでできている、か。

ダリア : 「いえ、大丈夫です、これくらいなら魔法で……」とりあえずキュアウーンズで治療してもいいでしょうか?

GM : どうぞー。

ダリア : (ころころ) 13といって発動。そして回復(ころころ)8点回復。

GM : では、次は誰が、どの剣を置きますか?

ゴーシュ : 「ガラスで良いんだっけ? 俺が置くよ」

ダリア : こうなったら、もう一度ダリアが、ガラスのを置きますよ! 責任とって!!

ゴーシュ : まあまあ。ここはゴーシュがガラスを置いてみます。

ダリア : ……そこまで言われたら、引き下がります。

GM : では、ゴーシュがガラスの剣を天使像に捧げた。

ゴーシュ : 「さてどうかな」

エリカ : 「……にゃぁ」

GM : ではでは、何処から「ピンポーン!」と音が鳴り、天井の一部が開き、スルスルと梯子が降りてきました。

ゴーシュ : 「正解みたいだなー」

ダリア : よしよし、身体を張って真実を探求できたのでよしとしましょう(笑)

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る