応接間

GM : では、応接室に移動しました。


 流麗な粧飾のされた立派な暖炉にオーク材の応接セット、深く鮮やかな色合いの壁には、美しい絵画が数点飾られています。

 そして、そこには一枚の肖像画を前に、静かに涙を流す子供がひとり。


GM : アシュレイを発見しました。

ゴーシュ : はや。

ダリア : よかったよかった……。と思いたいですが、肖像画を見ながら?

マール : 正直早くて驚いた。

GM : うふふ。

ダリア : ともあれ、アシュレイちゃんへと駆け寄ります

マール : 罠がないかいったん止まります。

ダリア : 「アシュレイちゃん、大丈夫ですか!?」

マール : そのうえで肖像画を見ます。

エリカ : 「……アシュレイ?」

GM : アシュレイに駆け寄ったダリア先生に、アシュレイがクスン、クスンと泣きながらしがみつきます。

GM /アシュレイ:「せんせい、勝手に行動してごめんなさい。でも、どうしても、ここに来なければいけなくて……」

マール : (アシュレイの意識はある程度残ってるみたいだし)

ダリア : 「ううん、いいんです、無事だったなら。……でも、ここに来なければいけなかった、って……?」アシュレイちゃんを抱き返しながら、周囲を見回します。

エリカ : 「でも、無事で……、よかった……」(そういって肖像画の方を見る)

GM : 肖像画には深色のドレスを着て、悲しげに微笑む、一人の女性が描かれていました。

ゴーシュ : 「馬鹿野郎! 冒険者なら仲間に黙って危険な真似するんじゃねえ!」 と、教育上一応叱っておく。

ダリア : おおう、これは確かに正論。

エリカ : 正論。

ゴーシュ : 慰め役は競争率が高いので(笑)

GM : アシュレイはブワッと、涙の量が増えます。

GM/アシュレイ:「ごべんなざい~!!」

ダリア : ゴーシュさんの言ってることは正しいので、何も言えずにアシュレイちゃんをなでなでしてます。

GM : 「でもね、きっとね、ボクはここで死んだの……。でも、これ以上は思い出せない」

ゴーシュ : 「夜中だろうが朝だろうが正直に言えば俺たちが一緒にいくに決まってるだろ? もうこんなことすんなよ」と、無理にしかめっつらをして〆ます。

エリカ : (一瞬だけその怒声にビクッとします)

GM : 「うん。みんなを信じてなかったわけじゃないの。でも、それでも、ここに来なくちゃいけない気がしたの。ここがきっと、ボクのルーツだから」

マール : (こりゃあ、あーしの出番はないねえ)と肩をすくめる。

GM : 「だから、改めてお願いします。ボクを、ボクのルーツを、一緒に探してください」

ゴーシュ : 「もちろんさ」

ダリア : 「もちろんです。アシュレイちゃんのためだったら、何でもしちゃいますよ」

エリカ : 「……うん」(と頷く)

ゴーシュ : 「まあ俺に調べ物ができるわけはないが、そこはダリア先生やマールがどうにかしてくれるさ」

GM : 涙で腫れぼったい目で、それでも子供は嬉しそうに「うん!」と、笑顔を返します。

マール : 「あーあ、せっかくかっこよくきめてたのに、ダイナシじゃん」

ゴーシュ : 「あれ? 格好良かった?」

エリカ : 「私は……ただ……障害となるものを刻むだけ」

マール : 背中からぽんと両手を肩に乗せ、ささやくようにアシュレイに言います。「そんで、どうするんだい雇い主様」

GM : 「このお屋敷を、片っ端から、調べちゃおう!」

マール : 「あいさ」

マール : 「よく、いえたネ」といって、肩をばーんと叩き、離れる

ゴーシュ : じゃあ調べますか。

ダリア : 「ふふ、良かった、元気が出てきて。わかりました、しっかり調べちゃいましょう!」

ゴーシュ : じゃあまずは応接間の探索ですね。

エリカ : ですね。

GM : はい。まずこの部屋では自動取得で、女性の肖像画が手に入ります。大きさはA4くらい。ぬばたま色の御髪に紅色の寂しげな瞳の女性です。

ダリア : 「この肖像画の方、とてもお綺麗ですけど……アシュレイちゃん、見覚えありますか?」

GM : アシュレイは頭を抱えて、苦しそうに言葉を絞り出します。「うう……。す、ごく……たいせつな、ひと……」

エリカ : 「……」

ゴーシュ : 肖像画自体にタイトルとか情報はないですかね?

GM : ゴーシュ、いい所ついて来ますね。

ダリア : 「あっ、ごめんなさい、無理に思い出さなくてもいいですからね?」と言いながら、(もしかしてアシュレイちゃんの前世のお母さん?)とか想像してます。

GM : 肖像画の裏には、今からおよそ300年前の日付と、「最愛の人」と書かれていますね。

ゴーシュ : 「さいあいのひと、かー」

マール : どういう意味で最愛なのか、も興味があるところ。

ダリア : ……アシュレイちゃんの前世って、300年前なんですかね?ハイマンの転生間隔ってどんなものなんでしょう。

エリカ : ハイマンの見た目は色白で儚げとの記述があるので少なくともハイマンである可能性が高いですね。

GM : 転生間隔については個体差があるみたいですね。

ダリア : なるほど。ということは、アシュレイちゃんの前世の時代である可能性は十分あるわけですね。

エリカ : 300年前と言うと、大破局が起こった頃ですし、死因はその辺が関係しているかもですね。

GM : これ以上肖像画を調べるなら判定になりますね。見識判定でお願いします。

ダリア : (ころころ) 11。

エリカ : (ころころ) 11。

ゴーシュ : (ころころ) 4。

マール : (ころころ) 14

GM : おお。 では、この人物、種族は人間じゃないかな、と。そして、結構身分が高い。むしろ王族レベルのやんごとない人なのでは。と、勘付きます。

エリカ : なるほど。

GM : この部屋全体に探索判定をかけることも出来ます。目標値は8。

ダリア : 流石、ロシア皇帝でも手に入れられたかわからないドールハウス……。

ゴーシュ : (ころころ) 5。 「ふっ……」

マール : (ころころ) 6 。だめか。

エリカ : (ころころ) 14。

ダリア : (ころころ) 5。

GM : ではエリカは、壁にかけられた絵画のうち3つは本物で、それぞれ100Gで売れる事がわかります。

マール : おもちかえりぃ、できますね。しかし、どうしましょうか。

ダリア : 若干迷ってしまう金額ですね……。そこまで高くもないし、という。

GM : ひとまず玄関に積んでおけばよいのではと、アシュレイが提案します。

ゴーシュ : 「アシュレイがいうならそうした方がいい気がするな」

エリカ : 「この中には、3つ……、そこそこの値になる」

ダリア : 「では、そうしましょうか」

GM : そして、女性の肖像画も本物なのですが、これに関しては価値がわかりません。

エリカ : 「……はい」(絵を玄関のエントランスに順に運んでおきます)

GM : あとはこの部屋全体に見識判定がかけられます。

エリカ : (ころころ)5。

マール : (ころころ)13。

ゴーシュ : (ころころ) 6 。「ふむう」

ダリア : (ころころ) 15

GM : では、マールとダリア先生、エントランスに比べて、内装や調度品のセンスが女性的であると感じます。

マール : 夫人の部屋とかそんな感じか。

ダリア : この応接室の内装が、となると、女主人だった設定、もしくは女主人が作らせた、とか。

GM : これは、現代でもイギリスとかで言えることで、応接間は女性が整えることが多いので、そういうことだろうと思えました。

ダリア : なるほど。

エリカ : なるほど。

ゴーシュ : なるほど。

GM : さらにいえば、このドールハウス、男性と女性がそれぞれ整えた部屋が別れていると言えます。

エリカ : ふむ……。

マール : 西洋では男性名詞女性名詞なんて言葉もあります。この場所は男性の部屋、この場所は女性の部屋、のような分け方もあるのかも。

ダリア : 本格的に、実際の屋敷に似た造りをしている、のでしょうか。

GM : ダリア先生の読みが正しいかな。

ダリア : となると、昔に存在した屋敷のコピー的な造りになっているのかも知れませんね。

ゴーシュ : 「なるほど。ということはきっと次の食堂は男性的な装飾なんだな(雑な理解)」

GM : ふふふ。この部屋で得られる情報は以上です。

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