Keep my dreamingへの応援コメント
初めまして。蜜柑桜と申します。実は武石様のことは以前から作品が気になり、一方的にTwitterフォローなどさせていただき……長編は腰を入れて取り掛かるもの、となかなか拝読できずにおりまして、まず気になったこちらの短編を拝読しました。
圧倒的な筆力に引き込まれます。また、自分も時間というものの不思議が気になって仕方ないので序盤の文章、考えさせられました。
さらに途中からの会話、これも現代の世の中に置き換えて考えてしまいました。けして言葉が多いわけではないのに選び抜かれているのを感じ、肉迫するようでした。
素晴らしいお話をありがとうございます。他の作品も伺いたいと思います。
ここでいうのも何なのですが、ファンタジーノベル大賞受賞もおめでとうございます! 注目して経過を見ておりました。
作者からの返信
コメントありがとうございます。またお祝いの言葉ありがとうございます。
本作は私にとって大事な世界観である「神獣の夢」を舞台にした短編となります。本作と似た世界観の物語は他にもございますので、もし気に入っていただけたのであれば、そちらも是非お目通しくだされば幸いです。
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「常夢の世に変怪が舞う」に続いて、こちらも拝読させていただきました。
私が抱く感想はそういった視点のものになります。
……なるほどなるほど。まさにリブート前ですね。ジャンプ漫画でいう連載が決まる前の読み切りという感じがします。(俗なたとえですいません)
ヒロインの見た目の描写は似ているけど、性格はあちらとだいぶ違っておりますね。
これを長編に変えるにあたり、残虐性をなくしたり、彼を責める立場の人物をなくしたりと、かなり雰囲気を変えられてて、あの改良は正解かと思います。
短編では「神を責める巫女」という構図で、あんな場面を見せられてはトラウマものになりますね。夢を見る役割の重さやその苦悩を背負いこんで、あのキャラが生まれてきたのですね。
裏設定を読んだ気分で、なかなか興味深かったです。
作者からの返信
読了&コメントありがとうございます!
確かにその順番で読むと、裏設定を読んだ気分になるかもしれません。実はこの二作の間に書いた未公開作がひとつあるのですが、これもいつか公開できたときにはよろしくお願いします。
神獣の夢は色々と膨らませやすくて、今後またなんか書けるかもしれないと思う、大事に育てたい世界観です。
編集済
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武石雄由さま、「エンタメ文芸の里」へのご参加、ありがとうございました。
これはすばらしいファンタジーですね。昨今でいうところのファンタジーより根源的な意味でのファンタジーだと思います。
そうですね、ここに描かれている夢見る何かには、確かに神のような存在感がありますが、正確にはより原初的で非人格的な、自然や宇宙そのものの意識ようなモノローグを感じます。人の姿や営みを映しながらも、それを時の高みから鳥瞰して行くような、シベリウスの最後の交響曲や「タピオラ」的な眼差しの遠さが広がります。喜びも悲しみも結局は同じだというような …
この物語がいつまでも夢を妨げられることなく、コンパクトな雄大さを永遠に奏で続けられますように。深く心に触れる名作でした。
作者からの返信
コメントありがとうございます!夢見る何か的な世界は、モノを書くようになってからぼんやりと頭の中にあったものです。恥ずかしながらシベリウスの曲など存じ上げず、これから聞いてみてさらにイメージを膨らませてみようと思います。
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RT企画からきました。最後まで淡々とした文体が『夢を見続けている』感があって良かったです。
作者からの返信
コメント&レビューまで頂き、ありがとうございます!
つらつらと夢に微睡む感を感じ取っていただけたのであれば何より!
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Twitterの感想企画にご参加いただき、ありがとうございました。
「本気の感想」をご所望とのことでしたので、率直な感想を書かせていただきます。
結論から申し上げると、好みではありませんでした。この手のファンタジー(?)に対してのリテラシーが自分にないのが原因なのでしょうが、気になった点をいくつか書かせていただきます。
①書き口について
常用ではない単語や、厳めしい表現が多用されており、短い文章であるのにかなり読みにくい印象でした。「読みづらさ」は別に悪い事ではなくて、物語全体の荘厳な雰囲気を醸し出すのに効果的だと思います。その点については、本作品はかなりレベルが高いと思われます。単純に文章力、表現力については大変な実力者であると感じました。
②展開について
起承転結で言うと、「承」だけが延々と続くような展開に感じました。なんというか、舞台設定だけが作られて、実質まだ何も起きていない、という印象です。まどろみ続ける神獣の中に構築された夢の世界、世界の中の過酷で残酷な実情、そして、それを神獣はその現状を知りながら、救うでもなく、世界を終わらせるでもなく、ただひたすらにまどろみ続ける。世界を変えようと奮闘する巫女も、ひどくあっさりと死んでいき、神獣はただただ世界を維持し続ける。世界を終わらせる自らの名前すら忘れながら……。それぞれの設定自体はかなり面白いと思います。ただ、設定は設定に過ぎず、その中で登場人物たちがどのように動くのか、どのようにストーリーがうねるのかがファンタジーの大事な部分ではないかと私は考えています。
③物語の「悲惨さ」について
神の無情さや失望感、暗い諦めのようなものがこの物語の肝であることは多分間違いないでしょう。同じような内容に、遠藤周作の「沈黙」があります。弾圧される日本人キリシタンの惨状を、ポルトガル人司祭の視線を通じて描く物語ですが、「これほどまで惨事になぜ神は沈黙しているのか」というテーマは本作と似通っているように思います。ただ、大きく違うのは「悲惨さ」の表現の差だと感じました。正直本作の「悲惨さ」の表現は、「こういうことがあったら悲しいよね。残酷だよね」という設定の羅列にすぎなかったように感じます。短編であるため、ある程度ダイジェストになってしまうのは仕方がないとは思うのですが、むしろ、悲惨な現状をしっかり描写することこそ、この作品の質を底上げするポイントではないでしょうか。
以上、偉そうにとうとうと語ってまいりましたが、結局は素人の感想に過ぎません。実力は私などよりもはるかにあると思いますので、あくまでも参考までに……。
作者からの返信
コメントありがとうございます!
だいたい、言われても仕方ないような感想で納得です。思わず弁解釈明してしまいそうな気にならないわけではないですが、二度三度と読み返してみればそういう感想もやむなしと思えます。
一つだけ!本作をベースに、16万字ぐらいに拡大した長編を既に書き上げて、こいつは公募に出すつもりでいます。上手いこと受賞して世に出れば良し、ダメならWebで公開しますので、そのときには特に②③のご指摘が解消されているかどうかお確かめ頂ければ幸い。
こういう感想を書いていただくのもなかなかしんどいものがあったと思いますが、こちらの無理にお付き合い頂いてのコメント、改めて感謝です。ありがとうございました!
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一字一句、しっかりと意味と意思が込められた骨の太い生き物のような文章にシビれました。
いい夢見させてもらった、そんな読後感があるんだけど、これって夢から醒めちゃったのかしらん。
作者からの返信
コメントありがとうございます!
夢を夢と自覚して楽しめるのは良き事かと思いますが、夢と知らずにその中で過ごしきるのも結構幸せかもしれません。なんて、書いてて私自身も良くわからなくなってきました。
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はじめまして。
微睡みの中で聞こえる嘆きと喧騒。すぐ近くにある世界との近いような遠いような曖昧な距離感。神獣の巫女の頼みの綱が呆気なく絶たれる虚無感。
どれもこれもが物凄く素敵な作品でした!
最後の一文の余韻がとても好きです。
作者からの返信
コメントありがとうございます!
この夢か現かわからない、でもその周りにまだ見ぬ何かがありそうな世界、私はもう少し広げてみたいと思っております。もしさらに広げることの出来た世界を披露することが出来ましたら、またその折にはよろしくお願いします!
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眠る神と、女の激しい慟哭との対比。炎は揺れても水面は揺れない。
ただそれだけで、目覚めるつもりはないと、伝わって来る。水の冷たさを感じ、非情にすら思え、でもそれが神という存在に相応しい態度とも。
長編も、ぜひ拝読してみたいと思いました。
作者からの返信
コメントありがとうございます。
ただでさえ他人から起こされるのは億劫だというのに、ましてや、という感じでしょうかねえ。
編集済
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これだよ!
これがファンタジーだよ!
思わず、モニタの前で唸ってしまいましたw
素晴らしい話ですね。
目覚めたたどうなるのか、私、気になります!
ありがとうございました。
作者からの返信
コメントありがとうございます。
最初はファンタジーにジャンル分けしてみたんですが、「私」が現実の世界にあっても成り立つなと思い、「その他」に振り分けてみました。
よりファンタジーとして広げたお話も妄想中ですので、もし書き上げられたらその折にはまたよろしくお願いします。
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明晰夢なら、きっと操ることができる。
この夢から醒めたくない、自ら作り上げた世界を見続けたいと主人公が願っているのだとしたら、彼女を殺したのは主人公なのかもしれませんね。
作者からの返信
こめんとありがとうございます。
ぎくり。
何しろ自明の理ですから。
それにしても私を目覚めさせるのは、いったい誰なんでしょうねえ。
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荒んだ世界を夢見るのが神の望みであるのなら、その荒んだ世界は、神の力によってそうなっているのでしょうね。
ならば、兵士が巫女を殺したのも、神の意志のなせる業なのかもしれない。
そんなことを考えたお話しでした。
作者からの返信
コメントありがとうございます!
結局何もかも神のせいかもしれない、その神様の視点を妄想しながら書いてみました。お目通しありがとうございました。