第23話 貝殻
今日は昼間寝た。母の手伝いを勢いよくやって初めて庭の剪定(せんてい)をしたりした。
隣のおばちゃんは介護の日、私の散歩と重なって、久しぶりに話しをした。おばちゃんは私がお金を使ってばっかりいる事が不思議なようだ。
「今日も散歩?」
「うん、1日千円までって決めてる。」
不遜な親不孝に見えるのかもしれない。足が不自由で半身麻痺のおばちゃんには私は羨ましく見えるのかもしれない。私は気狂いみたいに大声を出して歌ってしまう時がある。口遊(ずさ)むつもりでも、歌の歌詞に導かれ、どうしても感情が伴って大声になってしまうのだ。
私も隣家の結婚と離婚の一月を終え、隣家の人とも戯れに話しをするようになった。裏の老夫婦とウチと隣の母子だ。小学生の頃に戻ったみたいに隣に話しかけて、読んだ本を渡してみたりした。邪魔だったかな?遠慮は堪(た)えない。
そんな心配をしてると鬱っぽくなって寝耽った。母に断捨離の家具の卸し方を二階から一階へと勃起して弄びながら寝耽ってたのを起こされても嫌な顔一つせず手伝い、父母(ちちはは)と車で出かけたらさぁ、その時だ。淫靡な禁忌を妄想して涯(は)てる。そう言えばここ4、5日してなかったな。まずは恨んでる仙台の就労移行支援所の歳下子持ち社会経験無し社長に笑われる夢を見た。そして事に及ぶ程、眠気は愚鈍になり意識が飛んで夢をみた。お金をせびられて断り、逃げる夢だ。なんの後ろめたさがあるのだろう。最近の浪費、お気にのコンビニの閉店、作業所の職員への不満、衆議院選でピリピリ、眞子内親王殿下の結婚、お金の心配、おばちゃんに指摘された通りみたいだ。
今目覚めて夕飯を口にし、せっかく朝方に2週間くらいできてたのに、気持ちが砕かれてまた元通りの夜型生活に戻ってしまったかな。死ななきゃ行けない後ろめたさなんて、みんな一つや二つあるよな。私だけじゃない。生きる。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます