最強の最弱とそれに憧れた人達の物語

本編は、戦闘するには最弱で、生産と言うには不遇な商人を選んだ主人公が、持ち前のセンスと努力、そして少しばかりの幸運を持って誰もが越えられないと考えていた壁に立ち向かい、そして越えていくお話。
これだけでもアツい展開や描写があって勧めたくなるが、個人的にもっとも勧めたいのは、サブストーリーである主人公に影響された不遇を嘆くばかりだった他の商人達の物語。
彼らは本当に特別なものではなく、それでも出来た人がいる事を支えに諦めず、試行錯誤しながら立ち向かっていく。
そして、彼らの懸命さを見た他の諦めかけていた人達と共に、泥臭くとも這い上がろうと自身らの持つ最大限をぶつけていく。その過程を彼らは心の底から楽しんでいるのです。
そんな不屈の精神と人情に溢れるサイドストーリーと心の底では死闘を望む主人公の物語是非一読してみてはいかがでしょうか。

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