掲示板回:振り回される者達
『それでは……こちら、闘って頂いたニシキさんとレンちゃんでーす☆』
『ああ、どうも』
『……は、ひゃい、レンですお願いします」
□
600:名前:名無しの商人
ニシキ君、見損なったぞ……
うらやましいいいいいいい
601:名前:名無しの商人
勝手なイメージで対人戦はずっとソロだと思ってた
602:名前:名無しの商人
まさか後衛が居るとはな~
603:名前:名無しの魔法剣士
可愛いし 噛んでるし
604:名前:名無しの商人
良いなああああ俺も女の子と一緒に対人戦やり……いや無理だわ
605:名前:名無しの商人
気使う暇無いっす
むしろ同士討ちしてフラれそう
□
『えーと、コメントでその、レンちゃんへの質問が来てますけど……話せる?』
『あっはい私はニシキ先生の弟子のレンですお願いしま』
『落ち着けレン、早口過ぎて多分聞こえてない』
『あはは~☆』
『あっ! えっと、私は――』
630:名前:名無しの商人
ニシキ君……見直したよ
631:名前:名無しの商人
まさか弟子とは
632:名前:名無しの魔法剣士
彼女とかじゃないんだぁ~良かった
633:名前:名無しの商人
いやさらっと言ってるけど師弟関係持つの普通じゃないよね???
634:名前:名無しの商人
ニシキ師匠かよええな
635:名前:名無しの商人
ぼくもせんせいってよばれたーい!(泣)
□
「……何か色々衝撃だよな」
「な」
「本当だよ」
まさかニシキがこうしてリスナーの前に出るとは思わなかった。
今までずっと避けていた感じだったからな。
弟子がどうこうってのは正直そこまで驚かなかったよ、彼に付いていこうって奴は多いだろうから。
ただ、よくこんな女の子が志願したなとは思うけどさ。
『えーっと、そのニシキさん、最後の方のあの、黄金のオーラについてたくさんの質問が』
『来てるのか』
『アレはスキルなんですか?』
『ああ、商人専用の……なあハル』
『はい?』
『君の配信には、商人のプレイヤーは居るのか?』
「――!」
ドキッとした。
これまでニシキから他の商人に言及する事なんて無かったからだ。
『はい、勿論居ますよ!』
『そうか。なら教えても問題ないな、終盤に使ったスキルは『黄金の意思』ってスキルで――」
『――えっちょっとまって下さい、そんな詳細に教えちゃっていいんですか!?』
「スキル発動後の効果は言わない、習得出来たら分かるからな。あくまで商人の為の情報だ」
「なるほど……って訳ですリスナーさん」
「はは、色々とこのスキルには色んなクエストや称号が絡んでてな……長くなるぞ。それじゃ――」
□
700:名前:名無しの商人
おいメモメモメモ!!!
701:名前:名無しの商人
まさか情報が投下されるとは
702:名前:名無しの商人
ヤバいヤバい今何て言った???
703:名前:名無しの商人
多分『逆境』と『不屈』って言った
704:名前:名無しの商人
それと大富豪が前提スキルらしい
705:名前:名無しの商人
ちょっとまて色々と情報が多い
706:名前:名無しの商人
えっ何餓鬼王からの挑戦状って
707:名前:名無しの商人
違う違うその餓鬼王のやつはあくまでスキルの開放には関係ないって言ってる
ちなみに前ニシキが50ウェーブ達成したのが確認されてる……いや、関係なくてマジでよかった
708:名前:名無しの商人
結局逆境と不屈スキルを手に入れて、かつ貯金1000万貯めたらえられる大富豪って称号をとれば黄金の意思とやらは取れるんだな!?
709:名前:名無しの商人
あーーーーーー 多分そう
710:名前:名無しの商人
俺も黄金の意思打ちたいんで検証します
711:名前:名無しの商人
不屈と逆境は多分攻略に乗ってる、餓鬼王のクエストもそれらしいのがヒットした
712:名前:名無しの商人
よし、とりあえず情報商人wikiにとりいそぎ纏めておいておkkおう
713:名前:名無しの商人
編集権限ランク高いヤツ頼む
714:名前:名無しの商人
とちゅうさんか 配信って動画残るんじゃねーの?
715:名前:名無しの商人
いやハルちゃん言ってた路
レンちゃんとかニシキに配慮してこのインタビューは動画化しないらしい
716:名前:名無しの商人
うおおおおおwwwwwww情報の山だwwうっひょーーーーwwww
717:名前:名無しの商人
マジで一言一句逃すな
718:名前:名無しの商人
一号さんまだいるーーーー!?? 情報入力やっといてーーー!!
□
「もうやってるー!!」
「はは、忙しそうだな」
「まさか黄金シリーズの新しいヤツが出たとは」
一号は気付けばブラウザを立ち上げ、高速で『黄金の意思』についてタイピングしている。
チャットもスレも大荒れだ。あのオーラの色からしてそんな気はしてたんだが。
……『逆境』に『不屈』と。お前らしいスキルだな本当に。
『あー、餓鬼王からの挑戦状、どうやってやったんですかってリスナーさんから』
『……正直言うとな、覚えてないんだ』
『え』
『10ウェーブを超えて、それから何ウェーブか熟して何かのクエストの条件を一つ達成して……』
『は、はい』
『気付けば、意識を失ってゲームから落ちてたんだ。恐らく八時間あの場所に居たがクリアとかは出来なかった、とは思う』
「えぇ……あの、50ウェーブですよニシキさん☆」
「えっ何で分かるんだ?」
「その、ワールドメッセージで聞いたんです。リスナーさんも私も」
「……そうだったのか」
□
850:名前:名無しの商人
勢いヤバくて草
851:名前:名無しの商人
【悲報】ニシキさん自分のウェーブ数分かってない
852:名前:名無しの商人
なんでこの人さらっと八時間ぶっ通しでゲームしてんの?
853:名前:名無しの商人
ヤバすぎ
854:名前:名無しの商人
まさかの発覚で草
855:名前:名無しの商人
それじゃこの人、無意識で斧振ってたって事……?
856:名前:名無しの商人
まあ分かんないならそうなんじゃない
857:名前:名無しの商人
こえーよw
858:名前:名無しの商人
色々おかしいよ
□
「一気に例の黄金スキル取れるか怪しくなったんだが」
「まあ大丈夫だろ……不屈と逆境がその餓鬼王の途中に手に入ったのは偶然だろうし」
「ははは、本当面白いなニシキさん」
一号とそうきゅうが真面目に話し合い、ユウキは笑ってそれを見ていた。
俺は……ちょっと嬉しかった。
間違いなく今ニシキは注目を帯びてるからな。同じ商人として、フレンドとして誇らしかったんだ。
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