第4話 不信

 とある異星人の基地にて~


「遂に手に入ったぞ」

「これが、かの異星人が使用した薬物?」

「そうだ。地球人の脳に持続的に負荷ストレスを与え、猜疑心や不信感を増幅させる」

「拡散方法は?」

「かの異星人への敬意として、やはりに混入しよう」

「しかし昨今の地球は、健康志向からを忌避する傾向があり、常用してるのは高齢の世代のようですが」

「むしろ好都合だ。今の人類の大半を占めているのだからな。どのような結果が出るか楽しみだ」


 地球の某所~


「こんな結果は珍しいですね」

「どうした?」

「この地域の高齢者を狙った振り込め詐欺の被害なんですが、被害件数は変わらずなのに、被害額がかなり下がってるんです」

ということか。何か考えられる要因はあるか?」

「詐欺を見破った事のですか?高齢であること以外は、ほとんどが喫煙者だという事ぐらいですね。さすがに関連はないかと」

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る