story

@shimi_1023

エピローグ

誰かと恋をするという事は1冊の小説を描く物と一緒の事だと君はあの頃言っていた。

その意味を僕は理解出来ずにいた。

初めて告白した日に貰った君からの返事も、今まで沢山の日々を君と過ごして来たけれど僕は君のほんのわずかしか理解出来なかったのかもしれない。

君がどんな気持ちで僕を見てたのか、君がどんな思いで僕の手を取ってくれたのか。

それなのに、僕は君を救えなかった。

最後まで理解してあげることが出来なかった。

だから、君との未完成で終わってしまった小説の続きをこうして1冊の小説として作りあげよう。

君の気持ちを辿って、君の事を思ってこの物語だけでも僕達は幸せでいよう。

君を幸せにしてあげよう。必ず。

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