2ndライフは平民から
星田 レイ
第1話 終わり、そして始まり。
ふと、目が開く。
そこは、俺の部屋ではないどこかだ。
「あれ俺、昨日何かやらかしたか?」
思い出すことができない。
どうしてだろうか。周りの風景、生暖かい風、そこはまるでアニメ世界にでも来たようだった。
俺は疑問に思い考えていた。
すると、やたら下の方からうるさい足音などが聞こえる。そして、その足音は近くまで来た。
(ドンッ!)
扉が開くと、馴染みのない女性が立っていた。
少しツリ目で青い髪の毛なんて見たことがなかったからだ。と、その女性が近づいて来たのだ。
「どうしたのヴァイス?」
俺はどう、反応すれば良いかわからなかった。
(そもそも、ヴァイスってだれだ?)
「お、おう。大丈夫」
俺は良くわからずその場を乗り切った。
「あー、すまない。洗面台はどこだ?」
「そうだったね!降りて右の突き当たりだよ。」
「わかった。」
俺は扉を開け、古びた階段を降り洗面台に向かい顔を洗った。
何故だろう何か違和感がする。。。
知らないことのはずなのに。。。
鏡を見て、実感する。「俺は誰だ。」
そして、タオルで顔拭き上げ廊下をあるていると先程の女性が待っていた。
「あ、おわった?」
「う、うん」
女性は笑顔で振り向いた。
「ご飯にしよっか。」
そしてリビングのような場所に行くと古びた家だが、とても美味しそうな料理が多かった。
(ぐぅ~〜〜)
思わず体が反応してしまった。
すると彼女はビックリしたような顔をして笑った。
「やっぱり、お腹は空くよね」
俺は心のどこかでホッとしていた。
俺は思い切って彼女に聞いた。
「あのさ、俺って何者だ?」
正直、質問にしては変にしか思えないはずだ。
彼女もわからないような顔していた。
「あー、気にしないでくれ。」
俺はとっさに誤魔化した。
すると彼女の口が開いた。
「ヴァイス、あなたは村の外れの森で倒れていたの、それで私は放っておけず連れ帰ってきちゃったってわけ」
(やっぱりだ。俺が記憶があるのはベッドの上からだ。)
真剣な表情で考えていると彼女が声をかけてきた。
「大丈夫?あまり無理しないで?」
俺はその言葉に何かの喜びを感じた。
「ちょ、ちょっと、ヴァイス大丈夫!?」
「へ??」
俺は頬に流れる涙を触る。
「ヴァイス、、私で良ければ何でも言ってね。」
その時、俺は頭の中にある光景を思い出した。
公園、都会、家?といろいろな場所が出てきた。
そして俺は、気づいた。これは俺じゃないと。
以前の俺は死んでいるっていうことに。
2ndライフは平民から 星田 レイ @hoshidarei
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。2ndライフは平民からの最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます